水沢 透 2020-11-14 22:37:24 |
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(黙々と午後の作業に打ち込み時折気になっては相手の席へとチラリ視線を投げつつも何かしらやることがあればそれに没頭できる為雑念を払え本日のスケジュールを着々とこなし普段通り段取りよく業務をこなせば就業時刻を迎え「…よし、今日の分はこれで終わりーっと。」キーボードを軽やかに叩けば時計を確認して丁度いい時刻に笑みを漏らし翌週のスケジュールを確認しつつ終わり仕度を始めて)
同僚『なぁ結城、今日飲み行かねぇ?もう終わりだろ?榎本とか数人声かけてんだけどさ。』
結城『え?んぁー…俺はーー』
同僚『また断んのか?たまには顔出せよ、昨日の件で鬱憤も溜まってるだろ、みんなにぶちまけたらスッキリするぜ?な!』
(突然隣から声をかけられると久しく自分にはお声の掛からなかった飲みの誘いをもらい、会社メンツでの馴れ合いを好まない為極力遠ざけていた飲み会諸々だが相も変わらず二つ返事で断りを入れようと口を開けるも間髪入れずに押され珍しく引き下がらない相手に一瞬怯み、無意識に相手の方へと視線をやればまたもや女性社員が囲い何やら話している様子に目を見開いては胸がギュンと痛みパッと顔を背けて)
結城「………、なんか、昨日から変だな…。」
同僚「あ?どした?行くのか?」
結城「………、はぁ。わぁったよ、行くよ!しょうがねぇなぁ。場所どこだよ?」
(自分でもよく分からない胸の痛みは相手が女性社員と楽しく話す姿を見た時と自分の為に弁当を作りなんやかんや世話を焼いてくれる相手を想った時とでは同じ痛みでも種類が違く、そんなことは分かりっこない今の状況では一人で何もしていないよりはまだマシかもしれないと飲み会の誘いをそういった意味で了承し、デスクの上を片付けては席を立って同僚と共にフロアを出ていき)
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