魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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そういう事にしておくか。あぁ向こうの方が人も少ないしゆっくり海に浸れそうだ。
(手を取られると頷いてそのままもっと沖の方へ歩いていく。こうやって手を繋いで歩くのも慣れたものだ、周囲に人はたくさんいると言うのに。何度も手を繋いで歩いて周りの目というものがそれほどこちらを見ていないと気づけたからだろうか。冷たい海の中ではいつもほんのり温かい相手の手も冷えていていつもと違う心地だ。少し歩いた所で海面は腰あたりから胸元まであがる位置にくる。じりじりと体が海に浸かっていくにつれより海の冷たさに包まれ潮の香りがより顔に近づいてくる。脳天を日差しで焼き続けられそろそろ限界だ、手を繋いだまま体を後ろに倒し海底を蹴るとふわりと海の浮力で海面に浮きその独特の浮遊感に揺られていて)
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