魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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あいつは普段冷静で判断も的確だがスイッチが入ると途端にな…俺が心霊の類が苦手だと知られた時は大変申し訳だった。あぁ、ありが__ひぁッ、!……っ、何をしている!
(ツクヨミは自分と同じく間違いなく戦士だ、自分と違い装甲もない中ハンドガンだけで様々な局面を切り抜けている。知識も豊富でツールの扱いも長けている、が、他人を弄るスイッチが入った時はとことん面倒だというのは出会って少しした頃に発覚した事実。転げるこちらをみて延々笑っていたのを思い出して軽くため息をついた。今はそんな心霊とは無縁の青空と海と太陽の下、おまけに後ろには恋人がいて背中に日焼け止めを塗ってもらっている。背中全面に順番に滑っていく手のひらを心地よく思っていると、すっかり気は緩まってしまっていた。終わったと声をかけられるとゆっくり目をあけ礼を言おうと思ったがその前に背中にゾクリとした感触が走った。悪霊を前にした時に感じる悪寒に似ていたが少々違う、擽ったさも伴った感触に思わず声が裏返ってしまった。盛大に声を挙げてしまい周囲の目がちらりとこちらに向けられたのを感じる。情けない声を出してしまった不甲斐なさと羞恥に顔を俯かせるもすぐにガバッと顔をあげそのままの勢いで振り返る。悪寒の犯人はすぐ後ろだ、そのまま相手の両頬を捕まえようと手を伸ばして)
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