魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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右?___この時代にはまだまだ見た事のない風景が溢れてるいな。……綺麗だ。
(また相手の突拍子もない提案だ、こうやって後ろに乗るのも慣れてきた所、このまま足早に帰ってしまうのは確かにもったいないと思っていた。どちらにせよこの体勢では自分1人の意思では何も出来ない、なにせ相手に全部を預けているのだから。大人しくバイクに乗っていると不意に速度が落ちる。どうした?と声をかける前に相手に促されると言われるままに目線を横へ反らす。すると眼下には煌めく街と遊園地とが広がっていて息を飲んだ、同時に無意識の位置に相手に抱きつく腕に僅かに力が籠る。見たことも想像したこともない景色に一瞬気圧されて、そして感動というものに飲まれて、体を預ける相手にさらに近づこうとしてしまったのだ。夜といえば敵に見つからぬよう小さな火を灯すだけの暗く静かなものだった。しかし今目の前に広がるのは人々の息づく姿が反映されているように瞬く光で、その美しさに思わずため息がでる。相手の暖かな体を腕に感じ煌めく夜景を眺めながら素直な気持ちがスルスルと口をついて出ていて)
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