魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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俺たちはここでこの花火を見ながら付き合った、遊園地に来た時点ではまだ恋人じゃなかったな。また来るのは構わんが、お化け屋敷には行かんぞ。
(この遊園地で2人の繋がりにとって重要なもの、観覧車ともうひとつがこの花火だ。暗い園内で次々花火があがる中、相手の側近では満足出来ないことを自覚した瞬間、もっと近くへ行きたいと願ったあの瞬間がこの花火の空の下だった。手を繋ぐだけでまともに相手を見られなかった頃から随分と余裕が出てきて、今は自然と繋がれた手を自ら握り返すこともできる。普段なら照れで積極的に行動はしないが、今はもっと相手との距離を近づけたくて繋いでいた手を組み替えて指同士を絡めた恋人繋ぎにした。遊園地に再び来るのはまったく構わないがやはり苦手なものは苦手なまま、お化けや妖怪といった類は一生克服できそうにない。花火があがる夜空からすぐ側に来た恋人の方に顔を向け釘を刺すように言っておき)
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