魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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……ソウゴを取り返しに来た。いい加減にしろウォズ
(観覧車を見上げていたのはこの事態の元凶、鼻につく預言者だ。日が落ちるのも近く幻想的に輝き始めた園内の雰囲気と妙に合っているのが腹立たしい。近づくべきか思案していると不意に相手がウォズへと近づいていった。好奇心故の行動だろうがあれが敵だったらどうするんだと小言を言ってやりたい、今は我慢しておく。驚いた顔をしたものの奴は奴で平常運転らしく、いつも通り魔王の従者としての振る舞いを見せた。奴にしてみれば計画通りなのだろうか。時間軸を曲げ、傍に未来からやってきた自分がいない今なら前よりも王に近づけるとでも思っているのだろうか。仰々しく手を取る姿にグラリと嫉妬心が揺れる。このまま常磐ソウゴを渡してなるものか。助け舟を受けるとツカツカと2人の間に近づきウォズが取っていた相手の手を奪い取る。こちらが元の時間軸の記憶を保持しているのを察するとさらに驚いた顔をしていたがすぐに平静を装う顔に戻る。「ゲイツくん、せっかく我が魔王と再び出会えたのに邪魔しないでもらえるかな。それに今君にはやる事がある」とすまし顔で言われ顎でさされた方を見やる。そこには様々な怪人が観覧車へ向かう姿があって目を見開いた。あの観覧車を壊されればおそらく終わりだ、なんとしても阻止しなければならない。相手はウォズが守るだろうが、その間に奴の考えを変えられるか……ソウゴに託すしかない。ベルトを装着するとライドウオッチを取り出す。「変身!」の声と共にベルトを起動させ装甲を纏うと怪人の方へ走り出し)
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