魔王 2020-11-10 20:05:51 |
通報 |
だって遊園地とか久しぶりだし! 大丈夫だって。なんか危険な事があったら明光院が守ってくれるでしょ? じゃあ早速入ろっか
(小さな頃に両親と行ったきりなはずの遊園地につい心が踊る。意図せずとはいえどちらも制服姿で遊園地っていうのもより青春って感じだ。またあの表情にさせるのは申し訳ないからせめて顔の見えない相手の頼もしい背中の裏でこの時間を全力で楽しむことにして。遊園地のゲートを潜れば遠くで見えていた観覧車がより大きく見えてつい見上げてしまう。夕方ということもあって遊園地を楽しみきって帰っていくような客も多い。その表情はどれも幸せそうなもので自分まで満たれたようなきもちになる。バイクから降りれば合図を受けてその流れに逆らうように入口ゲートへ向かう。予測通りなら相手の言う敵がこの遊園地を狙っているという話だがそこまで警戒心は持たず寧ろ楽観的に歩みを進める。何とかなりそうという直感と万が一何かあったとしても相手なら守ってくれるだろうという全幅の信頼の上だ。確信じみた笑みと共にその事を告げれば入場ゲートに辿り着いて早速チケットを購入する。高校生料金で二人分だ。夜には花火が上がるということを係の人に教えて貰えば目的も忘れて浮かれそうになりながらもチケットの片方を渡して入場ゲートを通り)
トピック検索 |