魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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、……クジゴジ堂には居候していた。お前の大叔父のことも知ってる。別に青春を謳歌したいとは思わんが…こうやってお前と2人でまいにち帰るのは悪くないのかもしれないな。____な、……俺の知っているクジゴジ堂とは随分違うが…とりあえず上がらせてもらう。
(つい本音を話してしまったが相手に突っ込む隙を与えてしまったようだ。クジゴジ堂に住んでいるのは事実だが、まさか相手を始末するために未来から来て、なんて所から話すわけにはいかないだろう。ただでさえ時間軸が違うと突拍子もないことを言っているのに。ここは混乱を広げない為にもと居候の事実だけを伝えておいた。相変わらず浮かれ気味の相手に事の重大さを理解しているのかとため息をつくも、やはりこうやって2人で歩くのは心地よい。未来や敵を気にすることなくただその日の時間を共有できる空間、心配も憂いも戦いに身を置くよりかはマシだろうか。このままただの高校生として過ごしてしまえと胸の中に悪魔の誘惑が再び湧くが深呼吸と共にまたその願いを押さえつけた。そうして目的地にたどり着いた、はずだったがそこは自分の知る場所とまるで違うものになっていた。相手の問いかけに頷き中へ足を踏み入れるもやはり様子が違う。大叔父が「おかえり」と相手を迎えると共にこちらに気がつくと「あーいつも勉強しに来てくれてる子じゃない」と知らぬ話をされ余計に混乱するばかりで)
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