魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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本来なら小言を言うところだが構わん、俺も状況を整理する時間ができた。……俺は明光院ゲイツ。お前は常磐ソウゴ、それか…ジオウ
(当たり前のように進んでいく学校生活は違和感に溢れていた。制服を着て学校に居るという同じ状況でも文化祭の時とはまるで違う。日中は過ぎ去る時間に揉まれるままだったが、授業が終わり人が疎らになったクラスは考えをまとめるのにピッタリの場所だった。おそらくこうやって時間が歪んだ原因を見つけるか、もしくはこの時代の鍵であるソウゴが記憶を取り戻すかがこのおかしな時間軸を元に戻す方法だ。敵がジオウたるソウゴを狙ってくる可能性も考えれば一緒に行動する方が効率的、あの状態のソウゴとまともに向き合う息苦しさを無視すればの話だが。日が穏やかに差し込む教室でそうやって考えているとようやく目当ての人間が扉を開けて現れる。慣れぬ自分の席から立ち上がると相手へ近づいていくが、やはり心理的距離を感じて一定の距離を保って止まった。そして初めて出会った風に自らの名を名乗る、その時にも胸が傷んだが構っている暇はない。まずは試しと相手のもうひとつの名を呼んでみて反応を伺い)
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