魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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……そうでないと困る。そうだな、先に入ってくる。そのままで寝るなよ。
(こいつに限ってありえないが風呂も手伝って欲しいと言いだした暁にはどうしようかと思っていた。オムライスを食べさせ合うだけで心身ともにまともではなくなるのに、肌に直接触れるなんてできるわけがない。男同士ならなんてことのないはずの風呂も、今は入れる気はしなかった。相手の言うことに同意すると、余計な一言を置いて風呂場に向かう。体を洗って風呂に浸かる間今日あった出来事が目まぐるしく頭の中を巡る。相手の事を知りたいと願って、側にいて、新たな発見をする度に心が跳ねる。そして誰も近寄らなかった、あるいは近寄らせなかった自分のテリトリーの中にあいつがいてもまったく構わない。むしろ心地が良くて、そばに居ることを望んでいる自分のがいる。誰かと笑っていられることがこんなにも幸福だとは知らなかった。願わくば、ソウゴの未来を変えたい。あのオーマジオウになる未来を変えて、いつまでも隣に居たい。その願いを自分の中に隠すように口元まで深く湯船の中に体を沈みこめて)
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