魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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もう朝食の時間なんだ、早くいくぞ。この時間なら公園にいるのは散歩をする人間くらいだ、おそらくベンチには誰もいないだろう。……ウォズが邪魔しにきたら別だが。
(誤魔化したつもりだったが腹の虫の音は聞こえてしまったらしい、笑う相手にムスリとしつつ公園への道を歩く。空は快晴、適度な風も吹き外で過ごすには持ってこいだ。そこまで考えたところで、これは散歩じゃないと自分に言い聞かす。だがこの状況ではそれも苦しい言い訳で、隣にいる人間と2人、今から朝食を食べに行き、それを今自分は楽しみにしている。朝食までならばまだ任務とは言えない、と言い訳を巡らせつつ歩みを進める。できればこのまま2人の時間であって欲しい、こいつのことはまだまだ知らなければならない。表向きは魔王になるのかを見定めるため、しかし本心では、純粋に相手へもっと近づくために、一緒の時間が欲しかった。そう願うからこそ魔王に心酔する神出鬼没なあいつは邪魔でしかない。そこらでまた監視している可能性もある、敬遠の意味も込めてあえてその名を口にしておき)
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