魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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なら、良かった。…ん、……ゲイツ。
(それが当たり前とばかりに帰ってくる返事はいつだって心を満たしてくれて何度でも聞きたくなってくる。ただの王と側近だけでは収まらないこの関係を二人だけが知っていて、在り来りな誓いの言葉に秘めた欲も受け取る事が出来る。相手の返事に満足したように笑み浮かべるものの肝心の相手はこちらを見つめたままだ。だけどその瞳はゆらゆらと海面の様に揺れていて“そういう時”の見覚えのある姿だ。だから急かすことはせず答えが出るのを見つめ返しながら待つことにする。少しして平然っぽい態度で示された提案につい口元が緩んでしまうのを感じながら相槌だけ打って身を任せる。海の家から更に離れた岩場は入り組んでいて覗き込みに来なければ見つからない様な場所だ。遠くに海水浴客のはしゃぐような声が聞こえながらも海底に足を付けて立てば若干脈が早くなっていくのを感じながらも誘うように名前呼んでみて)
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