(彼女が立ち上がった瞬間、ふと我に帰る。 いや俺なに言ってんだ、帰って欲しいわけではない。この場の空気に耐えられなくなっただけで決して離れたいわけではなく。) …送るよ。 (出ていこうとする真月の手首を掴む。 このまま帰してしまったらもう二度と会えなくなる予感がして。)