RM (主) 2020-05-23 14:17:52 |
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「……。」
氷雨の元へ向かった二人に追従するように追いかける。
ふらつきながらも歩いていく彼らに手を貸そうとも思ったが、きっと彼らはそれを望まないだろう。ただ、無言で着いていく。
黒々とした血のようなものが広がるそこには、涙を流した氷雨が立っている。
「お疲れさま。」
夏樹と克彦が彼を慰めるように、抱き締めているのを見ながらただ一言そう声をかけた。
敵を倒した。勝利した。これからはもうあれに襲われて傷つく誰かはいないだろう。それのに何故か……。
「やりきれないな……」
空を見上げると、雲に隠れているのか星の一つも見当たらない。ただ、暗く静寂な夜がそこにある。
「夏樹君……。」
不審者を粉々に砕いた、夏樹のもとに寄り、肩をたたく。そこに労りを込めて。
(/順番解除了解です!)
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