らう゛こめ 2020-05-03 10:31:06 |
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>蛍
罰を与えて貴女の罪悪感を薄くするのは簡単よ、だからね。罰をあげないのが罰よ
(西日を受けて影を作る姿は彼女の麗しさをより色濃くして見せた。跪く佇まいを夢見る女子生徒は指折り数えるだけじゃ足りないだろう、と冷静に考える事が出来るのは世界から切り取ってしまったように彼女のことを独り占めしている優越感からか。華奢な指先が伸ばされれば俯くことでより影が強まる彼女の夜空の様な深い紺色の髪を掬い、さらりと擽る様に毛先を一撫でしてから「眠りについても、夢の中でも、わたくしを待たせた罪悪感に苛まれればいいのよ」す、と音を立てずに立ち上がれば上半身を屈ませて。さらさらと落ちる白い髪を秘め事を隠すカーテンのように垂らし、発言だけを聞いたならば酷く意地悪で傲慢なそれをまるで呪いの言葉のように甘い囁きで与えて。言い終えるころには先ほどまで確かに存在していた不満が薄れたようで夜空の様な髪へ口づけを。棘の鋭さを含んだ表情とは違う、貴女にしか見せない艶を持つ微笑みで眼を細めれば触れていた手を放してから「かえりましょう」机の横に掛けていた焦げ茶色をした皮作りのスクールバッグを手にし軽やかな声色で言葉を添えて)
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