真夜中のピエロさん 2020-04-23 07:13:16 |
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>ディンク
「部下のくせに生意気な……いや違う、君が優しいだけなのか。」
己が信じる主に付き従うことを覚悟して堕ちてきたことに対しては敬意を表するに値する。しかし、主の思想にあれこれ口出しをするディンクの部下に一瞬だけ静かな殺意を放つものの、ディンクの人柄から考えるとたんにお人好しが高じてもたらした結果なのではと考えを改めた。
「そうか……向こうに誰もいないのか。??それならそれで良かったではないか。
ここでは墜ちた瞬間からみな友であり兄弟だ。誰であろうと受け入れるし追放もしない! 」
向こうにいた頃どんな生活を送っていたかは知る由もないが家族も居なければ誰とも友好的な関係を築けられずにいたならば、ここで作り上げて行けばいいとディンクの肩に手を置いて軽くポンポンと叩けば体の方へと引き寄せ熱弁し出す。
「??ハハハ。 なに、簡単なことさ。夜になったらパジャマに着替えるようなもんさ。」
黒竜が変わってしまったことに不思議そうに気にしている彼にたいして、外見が変わったぐらいで簡単に友達をやめるような子ではないと思いやって笑い飛ばすかのよう言い放った。
>アイリールーシ
「……?!」
かわいい!なんてかわいいんだ!頭をただ撫でたぐらいでここまで喜ばれることが今まであっただろうか?!
見た目が骸骨の姿ということも原因の一つではあるのだが直属の部下や従者にすら喜ばれたことがないというのに、この娘ときたらそれを恐れようともしない。
無知で無垢な力加減など知らず抱きつく愛くるしい少女のために骨ではなく肉質のある人型の姿で包容してあげたいくらいだが、今その姿に戻ってしまうと涙腺からとんでもない量の涙が溢れ出てきそうだ。
「おじちゃんも君のことはとぉーっても大好きだ!」
王の座についていたということもあり今まで呼ばれ慣れていない呼び名でよばれればそれはそれで新鮮味のあるもので姪っ子ができたかのように嬉しそうに自ら"おじちゃん“と称した。
そして、アイリールーシの背中ポンポンと軽く撫でると今度は少女の両脇を掴んで高い高いをして。
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