>旭 そんなに急がなくても誰も逃げないのに(元気そうにどこかへ行った相手の姿を見ると思わず笑みがこぼれて誰に言うでもなくぼそっと呟けば自分もいつも付けているエプロンを脱いで、近くにあった椅子の背もたれに掛けて財布を握り、戻ってきた相手の嬉々とした様子に笑顔で「じゃあ、行きましょうか」といつも通っている店に向かうべくアジトを出て)