◎ 2020-02-26 02:09:05 |
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お前はどこから来たんだ…。
( 昼下がり、まだ吹く風は少し肌寒いか、春を告げるにはまだまだ早いようで。喧騒が嫌でも鼓膜へ届くなか、穏やかな公園には子供のはしゃぐ声や親や若い人間の話し声や笑い声。ベンチに腰掛け緩く組んだ素足の先、ぷらぷらと下駄を半分脱げた様に動かしつつ読んでいた小説よりふと視線を傾けると、何処から来たのか三毛猫が1匹。ミィ、と小さく鳴く聲のなんと可愛らしい事か。人間には差程興味は注がれないものの、こういう“人間と同じ小動物”にはとても興味が沸く。隣のベンチへ飛び乗って来た猫はそのままくるり、と回り丸くなって眠りについてしまい、撫でようと伸ばした手は起こしてはまずいと撫でる寸前でそっと引っ込め。ひとつ、呼吸を置いた所でふと鼻腔を擽る甘い香り、何時の時代でもその香りとまとわりつく様な味は忘れはしない。鉄の香り、何処からともなく流れてくるそれに僅かに目の色が黄金から紅へと変わるも直ぐに元に戻り、重い腰を持ち上げるように立ち上がれば座っていたベンチへ本を置き「ではな、小さな命よ」眠っていた猫をそっと撫でると血の香りを頼って公園を後にし )
( / 主様、お褒めのお言葉と参加許可の方をありがとうございます。まだまだリハビリ中の身の為に煩わしい所もありますが、他の方々にも向け開始文を。できる限り色んな方と絡んでいけるように頑張って参りますので、よろしくお願い致します。 )
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