図書委員長 2019-11-24 02:38:36 |
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…それを言うなら、ここまであたしに優しくしてくれて、大切にしてくれて──あたしの存在を認めてくれたの、桐島さんが初めてだよ…?
き、期待…う、うん、あ、でも、あんまり期待とかはしなくていいっていうか、うん。あの。あ、あたしがなりたいものとか、そんなに興味ないでしょっ?
(そこまで言うとは思わないと言われると、自分がいかに相手の優しさに救われたか、いかに相手に感謝しているか、いかに相手を大切に想っているかが、まだまだ伝わっていないような気がしてしまい、顔を覆っていた手を退けると赤く色づいた顔で相手を見上げ、鋭いんだか鈍いんだかよく分からない相手に、言われた言葉と同じような言葉を返して。自分の憧れに対して、何だかどんどんハードルが上がっていくようだと気がつくと、先程まで頷いていた首を今度は左右に何度も振り始め、大袈裟に両手のジェスチャーも加えて慌てて誤魔化すようにあれこれと言葉を並べながら、過剰に期待されない方向に持っていこうとして)
…っ!?!?!?!?
(ふいに手を引かれると目を見開き、抵抗する術もなくあっさりと相手の腕の中に収まり、距離の近さにバクバクと心臓の音が煩くなった上、綺麗な相手の寝顔がすぐ傍にあって、今となっては起きている時もベタ惚れではあるものの、初めてときめいたのが寝顔ということもあり相手の寝顔にはより一層弱いようで、ときめきと緊張に思考停止し、真っ赤になって固まって)
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