図書委員長 2019-11-24 02:38:36 |
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笑ってるし…もぉ、ほんとに分かってるー?
───おまたせー!ちょっと時間かかっちゃった。
(反省してなさそうな相手の笑顔に文句を言うものの、惚れた弱みで結局はあっさりと許してしまい、言葉とは裏腹に抗議に勢いがなくなっていって。3回ほど爆発音を響かせた後、最終的に諦めて手洗いで洗濯を済ませると、乾くのを待つ間にせっせと爆発の名残を片付け、更衣室に制服を返しに行き、爆発のせいで泡だらけになった身体を偶然見つけたシャワー室を拝借して洗い流し、再び散々迷いながら図書室へと戻った時には数時間が過ぎていて、ホカホカと身体中から湯気を漂わせながら、達成感に満ち溢れてスッキリした表情で相手に声をかけて)
…うん、よろしく……!
そっか、あたし記憶がなかったんだ、……何も知らないけど、知らない方が良い気がするから……もう気にするのやめるね。
(相手の言葉と掌に降ってきた口付けに胸がドキドキと高鳴り、これ以上ないほど幸せそうにふわりと微笑むと、そんな幸せを噛み締めるように深く頷き、今になってようやく相手に告げられた真実が理解出来るようになると、自分の名前も本の内容も何一つ知らなかったことに納得したようにぽつりと呟き、元の世界の自分にこの先何が起こる予定だったかは知らないものの、何か良くない事が起きてそれに抗う為に自分は本から出てきたのではないかと、そんな予感はしており、何となく察しはつくものの、この世界に残ると決めた以上は気にしないことにすると告げて)
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