図書委員長 2019-11-24 02:38:36 |
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ううん、聞かない──えと、もしかしてあたしの為に買ってきてくれたの…?
(気にはなるものの、相手が言う必要ないと判断したのであれば聞くつもりはないようで、首を左右に振りながら聞かないと即答し、それよりも恥ずかしい格好のまま相手と話し続けるのに耐えられなくなり、身体に巻いている布団の合わせ目が開かないように手で押さえ、頬を染めてもじもじしながら相手が持っているコートに視線を向けて、コートの話に戻して)
泣かないよ、桐島さんが無事で居てくれたら。そしたらあたし、ちゃんと待つし…だから、怪我とかしないで、絶対、帰って来て?
(命を落とすという言葉に余計に心配になり、自分の想像以上に相手は危険なことをしているのではないかと不安が過ぎるものの、相手が自分のことまで考えてくれているのが痛いほど伝わってくると胸の奥がじんわりと暖かくなり、相手の言葉を信じることにして、無事で居てくれるならば泣かずに何度でも待つことを告げながら、相手の後を追うようにこちらも歩き始めて)
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