図書委員長 2019-11-24 02:38:36 |
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…もしかしてずっと撫でてたのか?俺を?
分かってるよ、何度も言われなくたって分かる。
だけど俺が教えるのはあくまで使い方だ、手伝ったりはしない。
はいはい、寒いからな、暖かい服で居ろ。
……!、どうかしたか?
(相手の慌てた様子と、自分の何かに撫でられ続けて形が変わっている髪を触って知ると、膝枕から起きるとその場であぐらをかき、真正面から相手に聞いて。
脳が蕩けている相手に言葉は届かないとしても、何度も言われると恥ずかしい、だから、十分そうなのを装って相手の口を手で塞いで。
相手から期待を寄せられると途端に自信がなくなり、しかも自分は使い方を知っているだけで予報外のことが起きたら色々と、所謂レシピ通りには料理は作れない、アレである。
しかし引き下がる訳にも行かず、言い切って。
寒いから、という相手の意見を信じ、自分のコートを預けると微笑み、何ならあげたっていいが、それはさすがに自分が寒いな、と自分で考えて苦笑いして。
心配そうな声が耳に届くと我に返ったように笑って、どうかしたか?ととぼけたように聞いて。)
…待て、待て。
待ってくれ。お前は、会ったのか?ケイローン先生に?
(この紙に書いてあったことなどどうでもいい、相手が先生に何を言われてようが吹き込まれてようがどうでもいい、
ただ、この場から去ろうとする相手の手首をすんでのところで掴むと、彼の目じりに涙が溜まっているのが見え、そんな中でも、相手は本当にあったのか、と聞いて)
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