図書委員長 2019-11-24 02:38:36 |
通報 |
______悪かったよ、今度からやる時はちゃんと、やる、って言うから、許してくれな。
じゃあキスとかは出来るな、お前にできることはだいたい俺でも出来るが、お前しか出来ないこともある。
……玲、後でお前は料理系の本も読め、厳選して貸すから。
ほー、そんなこと言うのかー、そっかそっかー。
…目を合わせろ。
(不機嫌そうな相手を見ると少ししょんぼりしたような表情をするものの、それが作った態度で、先のが本当の気持ちだと理解すると、相手をおちょくるように能天気な感じで、許してくれな、と軽い態度で反省してないように言い。
柔らかく微笑んで、そこまで自分のことを大切にしてくれる人にこんなふざけた言葉を返すのは少し気が引けるものの、こういえば相手は恥ずかしがるだろうな、と予想し、握られた手を握り返すと、相手にしかできないことがある、と言って。
相手の語り方からしてどう考えても料理のりょの字も知らないド素人であり、やる気があることは良い事のため、否定はせず、相手に本を貸すから学べ、と、相手にもできる、と遠回しに言って。
顔を背けながら否定の言葉を投げられるのは予想外であったため、確認のために少し残念そうな言葉を並べるものの、ここで日和る訳にも行かない、と、腕をなぞっていた手を相手の顔に当て、自分の方を向かせると相手の目を熱烈に見つめ、相手にキスをするのではなく、軽く唇を当てて。)
驚かせてしまったならもうしわけない。
___私はケイロン、貴女の恋人の師であり、古代のギリシアに生きた賢者、付き合いで言うならば、ドゥディスとは数百年程度でしょうか。
それより、この布で涙を拭きなさい、そのままではロクに話もできないではありませんか。
(相手が振り返って見たものは、半人半馬の金髪の男性で、相手が振り返る頃には微笑み、そこら辺で手にしたハンカチを差し出しており、その風貌は人外であることを指し示しているものの不思議と恐怖はなく、それどころか安心感を覚えるような声音と姿をしていて、自己紹介、そして何かの説明をし、また微笑み、涙を拭くように勧めて。)
トピック検索 |