斎藤 司 2019-10-30 11:40:32 |
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正直…断ることも直前まで考えて迷っていた。でも斎藤の言うようにそうはしたくなかった。お前が……否、この先は卒業後までに取っておくよ。( 相手の予想は当たっていて自分のことを理解してくれているのだと思うと胸が熱くなる、思いの丈を全て相手に伝えようと口を開きかけるが今はまだその時はではないと首を横に振りながら微かにだが滅多に見せない柔らかな微笑みを浮かべ。こんな臆病で小狡い男にも相手は真っ直ぐな言葉を掛けてくれて頬に相手の手が触れ体温が伝わってくれば微かに瞼を震わせて澄んだ双眸を見返して「嗚呼…、卒業までと言っておいて変な話だが俺は教師としてお前の一番近くに居て護れる存在になりたい。…って、おい…キスは…ッ!!?」本当に虫が良いと内心自分自身を嗜めていると近づいてくる綺麗な顔、合わさる柔らかな唇が相手のものだと理解したときには生暖かい感触が咥内に侵入してきて目を見開いては咄嗟に相手の肩を押して離れさせ「…ッ阿呆…いきなり舌を入れるやつがいるか!…前はちょっとしたキスだけで逃げてたってのに…大胆になったものだな。」動揺から僅かに声を荒げるも嫌なわけではなく、その為口を拭うことはなく、少し上がった息を整えると息を吐きだして相手と向き合い直して「堅いと思われるかもしれないがこういうのは正式に付き合ってから…、…にしても何処でこんなキス覚えてきたんだ?」冷静に告げようとするが少しばかり照れが生じて、生徒で年下の相手に押され気味なのも癪に思えてくれば少し身を屈めて白い頬に手を添えると顔を近づけて親指の腹で唇をなぞり、いけない生徒を注意するような物言いで然し双眸は柔和に細めて )
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