斎藤 司 2019-10-30 11:40:32 |
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……──( 重ねられる手と擦り寄る頬に微かに指先を震わせながら相手の言葉を聞いて。真っすぐで曇りのない柔らかな感情、甘い綿菓子が溶け出して胸に流れ込んでくる感覚に微かに息を飲み。湧き上がる久しい感情に鼓動を早めながらも相手の言葉にはすぐ答えずに「…ちょっと来い」と先ほども掛けた言葉を口にすると手を返して相手の手を掴んでそのまま少し強引に引っ張る形で歩を進めては、体育倉庫の裏、まず人が来ることがない場所まで連れて来ると唐突に相手の背に痛みがないよう体育倉庫の壁に押し付けて。そしてそのまま片手も壁に縫い付けると唇を塞いですぐに離し「……どうだ、これでもさっきと同じこと言えるか?」と強い視線を向けて )
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