斎藤 司 2019-10-30 11:40:32 |
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………先生の…奥さんなんて…烏滸がましくないですか…?もちろん…嬉しい…ですけど…。
( 彼に問われると気恥ずかしさのままに自分が彼の奥さんだなんて烏滸がましくはないかと問う。しかしやっぱり嬉しく感じてしまっては素直に口にして。プリンと思わず声が出てしまった自分をからかうでもなく自分が気に入っているなら食べてみたいと彼は言ってくれて「…はい…先生も気に入ってくれると思いたいです…」此方も赤裸々にそう告げては席へと移動して二人腰を下ろす。プリンを置いてくれる彼に礼を紡ぎ、自分の前にある紫色したコップに視線を注がれれば「……ええ…飲んでみます…いただきます…」手を合わせて先にコップを手に取れば口へと運びごくりと一口飲んでみて「………そこはかとなく甘くて…そこはかとなく苦くて…酸っぱい…?」一気に広がる様々な味を逐一口に出していき。美味しいか美味しくないかと言えば………。先程のおばちゃんの言葉を思い出す。『健康には良いから』…そう、確かに言っていた。「…プリンも…いただきます…」これを彼に勧めるのは些か気が引ける。一旦味を変えようと彼が買ってくれた目的のプリンへ手を伸ばし。蓋を開けてスプーンで掬いぷるぷるしているプリンを口へと入れて。柔らかくて甘くて美味しいプリンに表情を緩めて )
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