斎藤 司 2019-10-30 11:40:32 |
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…斎藤?( 男子生徒の様子を其方には目を向けずにぼんやりと声だけ聞いて物陰で窺っていれば別の方向から声が聞こえてきて。その声は良く知っている。間違えるはずのない声だがそのはっきり聞こえてくる独り言の内容に口元をおさえて小さく笑いを零しては紛れもない相手だと確信して。しかし何故こんなところにいるか。それは先程の独り言と男子高生たちの会話から容易に想像出来て嘆息が零れて。何はともあれ男子高生達はまだ相手の存在に気付いていない。気付いたのが自分が先で良かったと思いつつ、男子高生のことは特に気にせずに相手の元へ歩み寄りって。話し掛ける寸前、今の状況で相手に話しかけたらもしかして果たし状とやらの送り主が自分だと勘違いされるだろうかという考えが過るも、まあないか…とその憶測は置いておき相手の元へいき。「斎藤、また会ったな。」と敢えて何をしているかは問わずに軽く声を掛けて )
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