斎藤 司 2019-10-30 11:40:32 |
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……先生が…そう感じて…思って下さって…嬉しいです…。そうですね…学校に行けば…先生にまた会えます……はい…喜んで…。
( 彼の言葉はやっぱり心がぽかぽかするものばかり。優しい言葉の数々に寂しさは徐々に緩和されていくような気がして。学校に行けば授業の日は必ず彼に会える。明後日は確か彼の授業はあったはず。断られるかなと見つめているも彼の口から出たのは見送りはオッケーして貰えては終始ニコニコ笑顔で喜んでと告げて。コートを着て鞄を手に持つ彼の後ろから玄関まで一緒に歩いてきて「…先生…気を付けて…帰って下さいね…あ…ちょっとだけ待って…下さい…あった…これ…どうぞ…外…寒いと思うので…」お見送りをするもハッと思い出したように少し待って欲しいと伝えては戸棚の引き出しから使い捨てのカイロの取り出してすぐに使えるように封を切り彼に手渡して。彼は車に乗って帰るから必要はないかもしれないが少しでも温かく家路について欲しくて「…先生…おやすみなさい…また、明後日…学校で…お会いしましょう…。あ…服はいつでも良いですので…」穏やかに笑っておやすみなさいと口にして付け加えるように洗って返すと言われた服はいつでも良いと伝えて。彼の姿が見えなくなるまでじっと見つめて扉が閉まれば少しの間の後、鍵をきちんとかけて。彼がいなくなった部屋は何だか寒く感じる。今日はもう寝てしまおう。明日は学校は休みで彼にも会えない。体調が完全によくなっていたら出掛けるのも良いかもしれないと思いつつ、電気を消すとベッドへ入って目を閉じて )
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