斎藤 司 2019-10-30 11:40:32 |
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( 髪を乾かしながら相手が準備してくれる様子を見守り、準備し終えて満足げな表情を浮かべるのを見ればまた胸がトクンと跳ねるのが分かって。鼓動を落ち着かせつつ髪を乾かし終えると軽く手櫛で髪を整えてドライヤーを元あった場所に片しては、軽く手を洗わせて貰ってからテーブルの席へと腰掛けて。おにぎりとお茶というシンプルなものだが、今の自分にはとても特別なものに見えればベッドへ座りリラックスする相手へと視線を向けて「ありがとな斎藤。…お前はベッドでそのまま休んでくれてていいから。おにぎり、頂くよ。」そういうと静かに手を合わせておにぎりを一つ手に取る。誰かが握ってくれるおにぎりなんていつ以来だろうか。どこか懐かしさを覚えながら一口、二口齧って咀嚼するうちに具材が見えてきて「ん、海苔の佃煮だ。…おいしい。斎藤はおにぎりの具、海苔の佃煮が好きなのか?」具材の味ももちろんだが程よい握り方も美味しくて小さく微笑みを浮かべ、まだもう一個のほうは何が入っているか分からないが相手はおにぎりの具は何が好きなのか気になりふと顔を相手に向けて問いかけて )
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