斎藤 司 2019-10-30 11:40:32 |
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ん…宮本先生…今日はありがとう…ございました…先生が来て嬉しかった…です…。先生…もし…帰る…なら…鍵かけて…外のポストに…鍵を…入れて…貰えると…助かり…ます…。
( 彼に偉いとまた褒めて貰えると嬉しげに表情を綻ばせる。きっと自分が眠ったら彼は帰ってしまう。少し寂しくなるもそれを引き留める術も理由も薬が効いてきて明確なものは考えられなくうつらうつらとなる瞼のまま彼に今日来てくれたこと、看病してくれたこと、お粥を作ってくれたこと…その全てを含ませてお礼を述べては彼が帰り際に鍵をどうするかと悩ませてしまわないように一手間だが鍵をかけてポストに入れて欲しいと伝えて。彼の手は魔法の手だと本当に思う。あんなに心細く不安だったのにこんなにも自分を安心させてくれる。「…先生…約束…忘れちゃ…やですよ…?…ん…おやすみ…なさい…」そろそろ眠気も限界になっては快気祝いの約束を忘れないように笑み浮かべ告げそのままおやすみなさいと口にして瞼はゆっくり落ちていき、スースーと寝息を立てて )
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