賢者アークエット 2019-07-16 19:33:40 |
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【 灼熱の騎士クライヴ / アマニ旧市街周辺 → 黒鉄騎士団第三拠点 】
>オズワルド(>69)
( カシャリ、音を立ててアーネットのバイザーを指で押し上げ視界を広げる。まじまじと眺めたその相手は、紛れもない柳緑の騎士オズワルド。…否、あの頃は騎士を名乗っていなかっただろう。懐かしい、懐古の感傷に浸る間もなく再びざわめきを引き連れて姿を現したのは、忌々しい瘴気 )
チッ、どうせ抱えて逃げるなら小柄なカワイ子ちゃんが良かったぜ
( 好色な軽口に聞き覚えがあるだろう。今は亡き慈愛の老人と、目の前で命を散らせた幼馴染と共に歩んだあの日々を。文句たらたらな言葉の割には、思いがけぬ再会への喜びや興奮が抑えられず無意識に口調が弾む。細長い相手とは対照的と言える、ガッシリと筋骨隆々の己の肉体。鍛えておいて良かったと心から思いつつ、オズワルドを抱え上げ瘴気から逃れる様に走る。そのまま近くに控えていた愛馬に飛び乗り、手綱を操り荒野を疾駆した。 )
( __がやがやと賑やかな喧噪の中、きっと貴方は目を覚ますだろう。広くはないが暖かく、活気溢れる笑い声と微かな酒の匂い。ここはアマニ旧市街から北東へ進んだ地点、黒鉄騎士団が遠征時に立ち寄る第三拠点のログハウス。木の皮を編んで作られた簡素なマットレスの上、魔獣のものであろう毛皮が毛布代わりに相手の身体にかけられていた。 )
嘘じゃねぇって、ポールがやけに騒ぐんで偵察の足ィ延ばしたらコイツが倒れてたんだ。あと1分、嫌30秒遅けりゃ今頃骨だけになっちまってら。今でも骨に皮張っ付けて歩いてるようなもんだがよォ!
( げらげらと剛毅な声を上げて笑う姿は、相手と同年代の男。燃え盛る様な赤毛の短髪に、左目を縦断するように額から頬にかけて刃に切り裂かれたような傷跡。きっと、記憶に残っているだろう。空っぽになった木製のジョッキを自身の傍らへ置くついでに身を捻って振り返り、自身の背後に寝かせているオズワルドの顔を見て )
__お。お目覚めかよ、相棒!
【 お知らせ:見易さを考慮し、一旦レスを投下します。雷火の騎士へのレスはこの後すぐに投下する予定です。少々お待ちください。 】
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