ちよは生徒手帳を拾い上げると、 ちよ)お姉さんには、こんなもの必要ないよ。 そう言うと、生徒手帳は、少しずつ破けていきページのかけらが、綺麗な蝶へと姿を変え、どこかへ飛んで行った。 ちよ)おねえさんもこちらの世界に呼ばれたの。ねぇ、本当にあれがお姉さんの名前なの?あの顔がお姉さんの顔なの?100%そう言い切れる自信あるの? ちよは、優華の顔を覗き込んだ。