ちよ 2019-04-23 11:32:36 |
通報 |
涼香「あはは、また失礼なことしたんじゃないのか? ……あ、私は涼香。はじめまして」
抱きついてきたちよの頭を撫でながら清を眺める。確かに警戒心むき出しといった感じで、間違っても友好的ではなさそうだ。少しでもこちらが無害だということを知ってもらうため、自己紹介をしてみる。
清「……涼香ぁ?」
たとえ誰が出てこようと納得がいかなければ動かないつもりだったが、相手の顔を見、名前を聞いた瞬間、流れるように声が出ていた。相変わらず脅しつけるような声色だがややトーンが高い、彼なりの驚きの声だ。
涼香「うん。何も分からないんでしょ? 君を助けたいから、できる限りでいいから私たちの話を聞いて欲しい」
予想していなかった相手の反応に小首を傾げながら話す。しばらくの沈黙の後、清がうんざりとした表情でかすかに頷いたのを確認するとちよに「まず、何だっけ?」と尋ねた。
トピック検索 |