これを恋と呼ぶには、重すぎる。［BL／一対一］

　
　
……──は？
（どうやら去る気はないらしい相手に屁理屈。と内心悪態吐くも一瞬、続く相手の言葉に分かりやすく機嫌が悪くなれば途端に雰囲気が刺々しい物へと変わり、グラウンドへと向けられた視線を側に腰を下ろす相手へと向け。仔猫と例えられたその言葉は性格上流す事が出来ず、蜂蜜色の瞳に微かに紫が混ざると身体から冷気が漏れだし周りの空気が徐々に冷えていき）
…仔猫？誰が？


（/レスペ了解致しました！大丈夫ですよ。此方は土日や夜は比較的時間取れると思いますが此方も仕事が有ります故、毎回ではありませんので。どうぞご自身の生活優先でお相手下さればと思います。）
　
　

(かかった、とほくそ笑んで雰囲気の変わった相手をじっくりと観察。なるほど、並大抵の人間であるならば敵意を持って漏れ出る冷たい空気は恐ろしいものに感じるだろう。けれど正真正銘本物の悪魔である自分にとっては取るに足らない相手だ。戯けたように手を上げて降参のポーズをしながらも、煽る言葉は忘れずに)
おお、怖い。…聞こえませんでしたか？君ですよ、君。


(/そちらのレスペも把握致しました、ありがとうございます！それでは今度こそ背後は退かせていただきますね。)

　
　
……それは、挑発と受け取っていいんですよね？
（此方の機嫌の降下を感じながらも言葉を撤回する所か認める相手に態と此方を煽ってるのが分かれば我慢する必要はもう無いと、瞳の色が完全に紫へと変わると身体から漏れ出すだけだった冷気を一気に解放して。そしてその瞬間自分の足元の地面が一瞬で凍りつき、そのまま範囲を広げ能力で相手を凍らせようとし）
──凍れ。


（/此方も一度引っ込みますね！また何かお声かけ下さい。）
　
　

冷たいなあ……、良かったですね。これ、僕相手じゃなきゃ反省文行きですよ？
(相手が自分を凍らせようとしているのを悠々と構えてニコリ。足元から徐々に凍っていく感覚を覚えながらも、世間話をしているかのように至って平静な態度で。多少の痛みは誤魔化して、パキリと周りに霜ついた氷を砕きながら無理矢理足を前へ、相手との距離を詰めながら)
でもまあ、僕は許して上げましょう。激情に任せて他人に危害を与える──とても人間らしくて、素晴らしい。

　
　
……痛覚ないのかよ。
（──何だ、コイツ。凍っていく足を気にも留めずに氷を砕きながら進む相手に眉間に深く皺を刻み警戒の色を強め、距離を縮め近づいてくる相手を鋭く睨みつける。けれど逃げる事は自身のプライドが許さず、笑みを浮かべる相手に薄ら気味の悪ささえ感じては近づく相手を拒絶する様に相手の身体を凍らせようと更に能力を解放しては動きを止めようとし）
…素晴らしい、ね。アンタ、人間が好きなわけ？だとしたらとんだ物好きだな。
　
　

人間が好きというよりは、そうですねえ…貴方に興味があります。
(くつくつと小さな笑い声を上げて。強まった能力に少し眉を顰めやや動きが鈍るものの歩みを止めることはなく、逃げる様子のない相手との距離は手の届くほどまで縮まって。緩慢な動きで指をパチンと鳴らすと、周囲の凍った部分が元通りになったようで)
葵くん、本物の悪魔にご興味は？

(/若干の確定ロルすみません…！※こちら返信不要です！)

　
　
！……俺の氷が、消えた…？
（人間じゃなく自分に興味があると答えた相手の言葉が理解出来ず眉を寄せて顔を顰めるも、相手が指を鳴らした瞬間能力を解いていないにも関わらず氷が消え元通りになれば驚いた様に目を丸くし。コイツの能力か？と呆気に取られ、そした突然投げかけられた脈絡の無い質問に疑問を抱きながらも現実主義者の自分はハッキリ無いと答え）
…は？悪魔？突然何言って…。……ないですよ。そもそも、そんな架空の生物信じてないんで。
　
　

そうでなくては！　易々と信じられても、楽しくないですしね。
(自身の質問に否定の意を唱えられた割に上機嫌な様子でつらつらと減らず口を。簡単に信じ込む相手を丸め込むことほど、簡単でつまらないものはない。その点で言えば相手は合格点、ここからどうやって飼い慣らしていこうかと考えるだけでもワクワクするもので。ちらりと校庭の時計へ視線を移すと授業の終わりまであと少し、再び相手へ視線を戻すと頭に手を乗せようと伸ばしながら)
そろそろ授業、終わりですよ。

　
　
いや、アンタさっきから何言って──
（何故か自分の返しに上機嫌な様子で一人流暢な口調で話す相手に益々疑問は募り眉間の皺が深まる一方で。訳がわからない、そう言葉を紡ごうと口を開いた瞬間の手相手が自分の頭に触れ。頭の上に感じる人の体温にビクリと身体を揺らしては、反射的にその手を振り払い鋭く睨みつけ。だが授業の終わりを知らせるチャイムが鳴れば途端に我に帰り、そして相手に背を向けては校舎の中へと戻ろうとし）
………失礼します。


（/此方も少し確定ロルになってしまいました、すみません。因みに此方は話を進める上に必要な確定ロルは全然気にならない故、あまり気負わず気楽にやって下さると嬉しいです。※返信不要です！）
　
　

では、また。いつでも保健室で相談受け付けてますよ。勉強のことでも家庭のことでも、なんでもね。
(無理に相手を追うことはせず、その背に向かって少しだけ声を張り上げて。跳ね除けられてしまった自分の手を見つめて、ふむ、と一考。正体は悪魔でも一応は教師をしている身、あれが暴力を振るわれている子供によく見られる反応だという知識は持ち合わせている。悪魔としてちょっかいをかけるだけのつもりではあったが、どうやら保険医としても放って置けないようで。姿を見送るとぽつりと独り言を漏らし)
……まあ、来ないのであればこちらから向かうんですけどね。

(/此方も確定ロルに関しては似たような考えですので、大丈夫です…！それから、このまま追いかけて無理に話を続けるよりは自然かと思うので場面変換をしたいのですが、お願いしても大丈夫でしょうか…？)

　
　
───腹減ってんの？
（相手の言葉を背に受けて他人に相談する事なんて何も無いと悪態を吐きながら校舎の中へと戻り、そして相手と別れて後は何事も無く何時も通り授業を受け一日を終えて。それから数日経つも勿論いわれたからと言って保健室に行く訳が無く、昼休み人気のない校舎裏で校舎を背に近寄ってきた小鳥に昼食のパンの屑を分け与えながら静かな心地の良い昼食の時間をいつもより穏やかな表情で一人過ごしていて）

（/承知致しました！勿論大丈夫ですよ。区切りがいい展開になりましたら、時間を進めてやり取り出来るようにしていけたらと思ってましたのでそうしますね！）
　
　

(あれから数日、想像通りというか何というか。相手が素直に保健室に来る確率なんてほとんど無いとわかっていたにも関わらず、実際に来ないとなると面白くない。やはりこちらから出向くべきか、学校には来ているはずだから学内のどこかにはいるはずと、人気の無いところをいくつか周り──数カ所を回った後に相手を見つければ、してやったりと口元に笑みを浮かべつつ無遠慮に近づいては声を掛けて)
やあ、お久しぶりです。鳥がお好きなんですか？

(/場面転換ありがとうございます、引き続きよろしくお願いします！)

　
　
…暇なのかよ、アンタ。
（パン屑を小さな嘴で必死に摘む小鳥を普段より幾分穏やかな表情で見つめているが、此方に近づく足音に気づけば柔かな雰囲気は途端に消えて何時もの棘のある警戒した雰囲気へと変わり小鳥もどこか飛び立って。其処に居た相手の姿にげんなりとした表情を浮かべつつ、相手の問いに答え）
別に…。まあ、人間よりは好きですけど。……で？今日は何の用ですか。この前一目見て満足したんじゃなかったわけ？

（/いえいえ！此方こそ引き続きよろしくお願いします。※返信不要です）

　
　

暇ではないですが、まあこれも教務のうちと言いますか。今日は君の相談に乗ろうかと思いまして。
(小鳥の飛び立っていった先へ視線をやりながら、少し離れたところに腰を下ろし。差し詰め押し掛け相談室といったところか。本来他の生徒にここまで強引に押しかけることなんて無いけれど悪魔に目を付けられたのが運の尽き。ここ数日で随分と暑くなり、袖捲りをしている生徒も多い中しっかりと袖を伸ばしている相手の腕を見つめては、半ば確信を持った様子で不躾に質問を畳み掛けて)
で、その袖の下はどうなっているんですか？

　
　
は？相談？別に俺、アンタに相談する事なんてな───
（また訳の分からない事をなんて思いながら少し離れた場所に腰を下ろした相手を呆れた様子で横目で見つめるも、突然問いかけられた予想もしなかった言葉に固まり目を丸くして。長袖で暑くないのかという質問は今までにもされて来たがその下はなんていう質問の仕方はされた事なく、思わず動揺を見せては反応が遅れてしまい。だが直ぐに落ち着けと自分に言い聞かせ冷静さを取り戻しては、触られない様にしっかり腕を掴みながら問いかけ）
……は？何その質問。別にどうもなってないけど。
　

そんなに警戒しなくても無理に見たりしません。…けど、その様子を見る限り当たりみたいですね。
(一瞬の動揺と触れられないように腕を庇う行動、それらを見逃すはずもなく、ともなれば相手を取り巻く環境にもそれとなく検討はついて、嘆息を吐きながら自身の前髪をぐしゃりとかきあげて。相手の環境に無理やり介入するには今はまだ警戒されすぎているかと一考すると、悪魔としてというよりは保険医としての提案を述べ)
見ている限り動くのには問題なさそうですが、痛むようなら言うように。これでも治癒能力持ちなので多少は力になれるかと。

　
　
…いらないです。別に怪我とか、してないんで。
（冷静を装っても頭はまだ混乱していて、何故知っているのか。いやそもそも本当に知っているのか？ハッキリ口にされた訳じゃないのだ、もしかしたら何か勘違いして心配をしているだけなのでは？焦りと知られたくない秘密を知られてしまったかもしれない事への不安に顔を微かに青ざめさせては、声を震わせない様に返しては立ち上がり。顔を俯かせながら尤もらしい理由でその場から逃げようとし）
昼休み終わるんで、教室戻ります。
　
　

……怪我はともかく、顔色が悪いですよ。
(さっそくこの場から逃げ出そうとする相手みて、自分も立ち上がり肩を思わず掴んで引き止め。出来るだけ平静を装っているように見えるが、顔を覗き込めば少しばかり青ざめているのが見てとれて。今逃してしまえば今後の接触も難しくなるだろう、少しばかりことを急ぎすぎたかと反省しつつ)
保健室、来ませんか。連絡は後で僕からしておきますから。

　
　
っ、アンタには関係な……ッ、
（他人に心配された事に自尊心の高い自分は微かに苛立ちを覚えその感情のまま必要ないとそう跳ね除けようとしたのだが、この後の時間が自習と体育である事を思い出し口を閉ざし。今日も日差しは強くそれなら保健室で一人静かな空間で勉強する方が得なのでは？と、プライドと損得を天秤に掛けては僅かながら自分への利益が勝り。利用出来るものは利用してやればいいと、暫しの沈黙後肩に触れた相手の手を振り払いつつも静かに頷き）
……いや、そうですね。そうします。丁度寝不足だったんで。
　
　

……！そうですか。ではお待ちしてますよ。
(今回も勿論拒絶されるものと思っていたため、突然の相手の許諾に驚いて一瞬面食らい。相手の思考がどうあれ自身にとっては相手を探る良い機会に過ぎないと思い至ると、すぐさま驚いていた表情を隠してにっと口元に笑みを浮かべて。払い除けられた手をひらひらとさせながらも上機嫌に、くるっと踵を返しては一足先に保健室へと)