. 2018-12-07 23:18:18 |
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抜け出すのがお好きなんです? いけない人ですね。
(つい数時間前まで賑やかな場だったとは思えないほど静かな宮殿は2人の話し声と足音だけ反射してまるで2人だけの世界のようで。 いつも常にだれかが付いていたから、同じような身分の男性と2人きりなんて経験がなく、話が尽きてしまうのではと顔には出さないが不安もあって。しかし話の弾む彼だからなのか気まずい雰囲気なんて欠片もなく、むしろ普段己にはできないことを楽しむ相手を見ているとわくわくして。 また抜け出しなんて考えている相手は常日頃からそういう事をしているから、きっと彼自身の思いの向くままに過ごしているのだろうとなんだか微笑ましくも思えてきて、ふふ、と笑みを浮かべ。)
…私も丁度、そう思っていたところでした。 貴方様さえ良ければ、是非。
(彼の部屋が見えてくると、もうこの時間が終わってしまう。そう思うとなんだか寂しく感じる。興味なのだろうか、はたまた違う感情なのか、自由な彼の話をもっと聴きたいと思うようになっていて。 彼の部屋の前で足を止めると、己に部屋はその先なので一言就寝前の挨拶をと彼の方へ顔を向けるも、何やら真剣な表情をしていて、不思議に思い首を傾げる。 それから告げられた言葉は、先程から己も考えていた事で、どこか安心していて。 安堵で表情は自然と柔らかくなり、こくり頷き。)
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