＿＿＿行く末に（非募集）

…言っただろ？
(横に寝かされても以前荒い息を吐きながら相手の動向を見守る。こちらの読み通りストーカーは1番男が触れたくない場所にここを開く鍵があった。思わず顔をにやけさせる。相手がストーカーの下着に手を入れて鍵を抜き取る図もなかなか面白い絵面だ。相手が扉を開き、一度に出ていくとしばらくして戻ってくる。部下を追悼するような仕草を見せた辺りきちんと外へ帰ることは出来そうだ。これで帰り道は確保できた。あとは自由を手にするだけ。おかしな息をする人間の手錠を解かないとは相手もなかなか慈悲がない。もう少し派手に倒れた方が良かったか、いやおそらくこの男は最後まで手錠を外すことはないだろう。相手がこちらにきてまた首筋を触る。赤く跡が残ったそこが痛いのは事実で思わず顔をしかめるが、脈は正常だ。さて、そろそろスリリングな時間も終幕といこう)

あぁ…助かるよっ！！
(いつもよりいくらか心配そうにこちらを見る顔、その顔を傷つけるのは少々心苦しいがかといって牢屋に入るのは避けなければならない。第一救護班が到着すればこのおかしな息遣いがただの嘘だとバレてしまうではないか。膝をついてこちらに近づいた相手の顔目掛けて思いっきりヘッドバッドを食らわせようと勢いつけて体を起こした。命を助けてもらったのは事実だがもとはといえばストーカーに遅れをとったこいつが悪い。さっさとこの場所から帰ってシャワーでも浴びることにしよう)