The season of harvest / 〆

……！ お嬢さまぁ！？

(負傷による同行の必要性を確認すれば、あっさりと否定を返した相手の様子は確かに平然としており。やはり、最初の相手の言葉通りに怪我がとても重たいわけではないようだと納得すれば、続けられた別の同行理由も腑に落ちるもので。……なるほど、と思った。ひと気のなさを気に入り、このあたりで過ごし始めて久しかったが、あのような騒ぎを起こしてしまった以上、今後の静寂は期待できない。生け捕りを狙う野心家が来るならまだともかく、道に出る怪物を退治せんと騎士団に来られたりしたら最悪だ。ここはさっさと立ち去った方が良いのだろうが、かといって他に行くあてもなくて。全ての話に合点が行きかけたところで、爽やかな笑顔とともに付け足された相手の締めの言葉に思わず目を丸くし、素っ頓狂な声を上げてしまい。……そうだった。ここまででちょっとは分かっていたじゃないか。こいつは変な奴なんだ！ 同行は吝かではないが、懸念があるなら一つだけ……しかし、このどこか不思議な相手にその問いかけは無意味なのかもしれないと訝りつつも、気持ちを落ち着けるようにやや背を反らせて尊大に腕を組み、品定めするかのごとく、チロリとした視線を向け。最早言うまでもないかもしれないが、一生懸命作っている"なんちゃって威圧的"な表情であり、本心にあるのは相手の牽制ではなく、後から拒否されることへの怯えで。最後の一言が相手と最初に会った時の会話と矛盾しており、ただの脅かしというのが明らかになっていることには気付かないまま)

あんた、私が怖くないのか？

……利害の一致は納得したが、私は人間は嫌いなんだ。下手な真似を……途中で裏切るような真似をしたら、その時点で食い殺すからな！




(/とんでもないです^^ 今とても楽しくやり取りさせてもらっていますので、今後とも互いに自分のペースを大切にしつつ、気長にお付き合い頂けると嬉しいです…！/蹴り推奨)