亜人少女 2018-10-19 19:15:50 ID:dc9cacd2c |
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……んな!?
(かなり格好をつけたつもりだったのに、吹き出されるとはあまりにも予想外で。自信たっぷりだった表情から一転、瞳を丸くすれば、思わず、受けた動揺のままに半歩ほど後退り。な、なんだよ、何がおかしかったってんだ!?……と内心に抱いた疑問を口にするより一足早く、相手の口からその解を告げられれば、一瞬フリーズした後、頬にかぁーと朱が差していくことが自分でも分かり。こんなことを言う人間は初めてだ、全く意味が分からない。とにかく刺激された羞恥心を押し隠したくて、咄嗟に拳を握りしめれば「な、なめんじゃねぇぞ!」と田舎のヘタレヤンキーのような文句を吐きつつ、相手に詰め寄って。胸ぐらでも掴んでやろうかと腕を伸ばしかけたが、直前でその手を止めたのは台詞を続けた相手の笑みに氷で作られた刃のような、鋭く、どこか寂しげな冷たさを感じ取ったためだろうか。そう、ぞくりとして反射的に手を止めてしまった。絶句したまま、相手のすぐ正面に立ちすくんでしまえば、相手はまるでこちらの心の底までを見透かすかのような深い緑碧の瞳で見下ろしてきて。……予想外の連続だ、この男は何者なのだろう……ともあれ、聞かれたことにだって別に答えてやる義理はないし、力だってこっちの方が強いだろうから、無視して立ち去っても問題もないだろう。……そのはずなのに、独特な雰囲気に押され、自然と口が開いてしまう。何となく正直に答えた方が良いような気がしてしまって、やりかけた悪戯を咎められた子供のような声音と、戸惑いを宿した表情でやや決まり悪そうに)
食べないよ……私は……"ヒト"は食べない……。私も、半分なら人間だから……。
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