irm. 2018-10-17 18:15:01 |
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ったりめーだろ。…カミサマなんざいねえって事、俺達で証明してやろうや。
(細腕に抱えられた袋を何も言わずひょいと取り上げれば、電子音とともに開いた車に乗り込み深く座る。遣り取りから浮かんだ人物はこちらも同じようで、昔の事を思い出し睫毛を伏せて静かに呟きそのまま窓の外に目を向ける。考えるのは、道を違えた過去の同士と現在を共に過ごすチームメイト、それから隣に座る好いた相手の事。暫くの間口を閉ざしていたが、窓ガラスにぼんやりと映る相手の姿に「…笑いたきゃ嗤えよ、」と前置きをして、「お前も理鶯もフザけた仲間だが、…偶にはこうして二人で飲むってのも悪かねぇな」と。柄にも無く素直になるのは自分も心が浮ついているからだろうか、頬杖をつくと知らず頬を緩めて移り行く景色を見つめ)
***
自分で言うな…と言いたい所だが実際美味い。本当に俺の幼馴、…いや、……こ、恋人は凄いな。
(背中に感じる相手の体温につい身を委ねたくなるも、今優先すべきは食欲の方だとぐっと堪えて茶碗を受け取り白米をよそう。幼馴染、と言いかけた言葉の先を段々と頬を染めつつも訂正すれば、普段のくさった様子を見せない機敏な動きで食卓へと戻り。再度食事を進めながら彼の言葉に「…流石に29歳無職、ヒモなんて社会的に駄目じゃないか…?それに主夫になったとしてもこんな美味い飯は作れん」と戸惑いを見せ、一人頷くころには2杯目の食事も終わるころで、汁椀と生姜焼きの入った皿も一緒に重ねては台所へと向かい。ちらりと相手に視線だけ向けては「ああ、お互い忙しくても、こうして居られるなら幸せ…な気がする」と瞳緩ませ)
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