irm. 2018-10-17 18:15:01 |
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──対決前ねぇ、………3人纏めて病院にブチ込んでやる。お前と白黒はっきりさせんのはそれからだ、銃兎。
(理を並べて店内へと歩いて行った後姿に不満げに呟くも、彼の言っている事が全くの正論であるために特に言い返すことはせず、此方もマイクをしまうと右手をポケットに突っ込んでその後を追う。買い物籠を差し出されると、一瞬の思考ののち空いている方の手で籠を奪うようにひったくり。「家に…車まで世話になってんだ、金なら俺が持つから有難く選べや」と、低く落ち着いた声音で述べるも語尾はやはりいつもの調子で。堅気ではないものの義理や礼節を重んじる職のせいか、籠を相手に渡す気はないようで先ほどとは逆に相手を追い抜いて歩き出し。何が呑みたいか、とぼんやり考えつつアルコールの売り場へと足を進めれば、思い出したように「飯も要るだろ?肉食おうぜ、肉」と途中置かれていた牛肉のパックを手に取り)
***
ああ…─美味そうだ。…俺は、好きで社畜してる訳じゃない、あのハゲ課長が──いや、美味い飯が不味くなる話はやめよう。…準備の前に、
(明るく耳に馴染む声にいくらか安心を取り戻し、片手でネクタイを緩めつつ二人三脚のような体勢で歩き。押し付けられた残業と毎度毎度嫌味を飛ばしてくる上司に悪態をつく程度には回復したようで、続く言葉に素直にこくこくと頷き。リビングに着けば肩に回されていた腕をゆっくりと外し、相手の手を握ったまま「…そういえば、まだ顔を見て言ってなかったな、一二三。…ただいま」と目線を合わせるように言えば自分よりも少しだけ高い位置にある肩口にそっと顔を埋め。スーツを着て仕事をしているとはいえ、女性を相手にする仕事は大変なことも多いだろうとその背をたどたどしい手付きで撫ぜ、対する己は徐々に頬、額、耳を赤く染めながらも「…流石シンジュク最強ホストだ。…俺が言っても何の説得力も無いんだが、お前も疲れてるだろ、…色々と。明日は誰から出勤要請が来ても休むぞ、いいな」と自分にも言い聞かせるように零し)
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