須藤 理仁 2018-10-16 22:54:58 |
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バカはどっちなんだか…たくっ、おかげで寿命縮んだっての。俺だってそんな出来た男じゃないよ。理仁の言ったように、この先は凄く険しい道だし…カッコ悪いけど不安がないって言ったら嘘になる。けど、二人一緒なら─…俺とお前なら、乗り越えていけると思うんだ。隣じゃなきゃ無理、理仁が彼女と歩いてる姿想像しても…全然幸せなんて願えなかったんだよな…。だからずっと隣にいて欲しい、きっと俺の方が離れられなくなるし…離してもやれないけどな。
( 先ほどの光景からどれほど時間が経ったのか定かではないにしろ、車道へ一度目を向けると脳裏に浮かび上がって来るものを振り払うようにそっと瞼を閉ざせば、あんな思いは二度とごめんだと改めて相手を守っていく決意を胸秘めつつ、せめてもの抵抗と言わんばかりにぼやいてじとっと見つめ。先の事を、相手の事を本当に想うのであればきっと正しい行動ではないと頭では分かっているも、一人を選ぶと必然的に相手も同じなわけで。相手の想いを聞いたにしろ聞かなかったにしろ、今更一人になんて出来るはずもないため、なら一緒に乗り越えていく他なく。カッコ付けられるほど自信家ではないが、誰よりも相手を想う気持ちは強く、手放せないのは自分の方だと口にし。それでも伸ばした手を取ってくれるまでは不安が残るも、自信がない、と口に出していたとは思えないほどの真っ直ぐな瞳と男前な言葉に一瞬にして不安が取り除かれ。上等だと口角を上げつつ、縮められた距離に自然と瞼を閉ざして受け入れ、ゆっくりと開いていけば初めて見るような表情に目を奪われるも途端にハッとしたように唇へと指先を触れさせると次第に気恥ずかしさやら何やらで頬を赤く染め上げ「お前…っ、ほんっと─…さっきまで自信がどうとか言ってたくせに、!…そういうとこズルいよな…。」口を開閉させながらぶつくさと )
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