BL募集/だから俺はお前が大嫌いなんだ!

BL募集/だから俺はお前が大嫌いなんだ!

須藤 理仁  2018-10-16 22:54:58 
通報

生まれた日にちは一日違い。俺が先だったんだから俺の方が上なんだぞ。お互いの母親が中学時代からの親友同士で、結婚してから同じマンションに暮らしてる。しかも俺は505号室、あいつは506号室。…どんだけ仲良しなんだよ。ていうか仲良しでも普通は隣同士で暮らしたりなんかしないだろ。お陰様で18年間、毎日顔を合わせているわけで。そのせいで!あいつときたら何でも分かったような気でいるんだ。道に迷った俺を真っ先に見つけるのもあいつ。体調崩したかも?なんて俺が思う前に体温計持ってくるのもあいつ。喧嘩して先に折れるのも絶対あいつ。

気に入らねぇ!それにお前がいないと何も出来ないなんて、そんなの男として格好悪すぎるだろ!だから一緒にいたくないんだっつの。



……いや、違う。本当はこのままずっと隣にいて欲しい。だけど。お前は勉強も出来るし頭もいいし顔だって良いんだ。…俺に構ってないでさっさと彼女の一人や二人作れ。そんで早く、重荷でしかない俺を振り払ってくれよ…。お前には幸せになって欲しいんだ。


だから俺は今日もお前に嘘をつく。
お前なんか大嫌いだっ!!




コメントを投稿する

  • No.21 by 須藤 理仁  2018-10-23 14:30:23 


くそッ、_くそったれが…!バカは、俺だ…

(気付けば見覚えのない通り。生まれてからずっと育ってきた町でも、普段使わない道の先では知らない場所なんて沢山あるのだと他人事のように思いつつ、情けない声と共に立ち止まり。登下校を避けたところで、どうしたって視界に入る。ずっと一緒に育ってきたんだから当たり前のことなのに、その場しのぎでしか行動出来なかった。いつからこんなに余裕がなくなってしまったのだろうとやる事全てに後悔ばかりのしかかる。どうしたら良かったのか、どうすれば…_この時完全に油断していた。だから赤信号にも関わらず突っ込んできたバイクに気付くのが遅れたんだと思う。きっとこれは罰だ、相手を最悪な方法で傷付けて勝手に逃げ出した自分への罰。でも、これで良かったのかもしれない。相手との思い出が走馬灯のように駆け巡る中、遠くなっていく意識の中で誰よりも大切で大好きな、相手の声が聞こえた気がした_)

  • No.22 by 橋波 雅樹  2018-10-23 14:57:24 



…はっ、…アイツどこまで行ってん──っ、理仁…っ!

( 直ぐと言っても漸く動いたのは相手の背中が見えなくなってからで、そう簡単に見当たらず、どうしてもう少し早く…なんて後悔している余裕はなくただひたすら走り回り。ただでさえ方向音痴な相手が冷静ではない状態で動けば、当然日頃使わない道に出ることは考えるまでもない。次第に焦りを感じ始めたのは姿の見えないことに対してか、或いは妙な胸騒ぎのせいか、苛立ったように舌を打って次の場所へと辺りを見渡したところで一瞬にして血の気が引いたのは、見間違うはずのない姿想像していたより遥かに最悪な状況を目の当たりにしたからで。間に合う間に合わないかなんて考えている時間もない、なりふり構わず駆け寄っていくと同時に伸ばした手が届いたのなら、もう二度と手放さないようしっかりと強く胸に抱いて勢いをそのままに身体を横に倒した─ )

  • No.23 by 須藤 理仁  2018-10-23 20:32:59 


…ってぇ……_あ、れ…?ッ!?まさ、き…おい、雅樹っ!

(どのくらい時間が経ったのか、鈍い痛みに目を覚ますと繋がれた手の先で横たわる幼馴染の姿。一瞬で状況を理解すれば飛び起きて相手の名を呼びながら身体を動かし。「なんでお前がここに…嫌だ、一緒に居たくなかったのは本当だ…離れようとしたのも事実だよ…だけど、こんなことになって欲しかったわけじゃねぇんだ…お前が居なくなんのは違うだろうが…ッ、なぁ、雅樹、雅樹…っ」何も一生の別れを望んだわけじゃない筈だと独り言のように呟きながら尚も身体を揺らし続け。このまま目を覚まさなかったらどうしよう、そんな事態を想定してしまえばぼろぼろ流れ落ちる涙が相手の頬へと零れ落ちて)

  • No.24 by 橋波 雅樹  2018-10-23 21:10:22 



…聞こえてるよ、泣き虫…っ…

( 僅かに感じる痛みに眉を寄せたのは一瞬の事で、耳にした想い人の声に安否を知ることができ表情を和らげていき、重たい瞼をこじ開けるように薄く開いて。頬へと触れた冷たいものにじんわりと胸の辺りが暖かくなるのを感じて空いている手をゆっくりと動かせば、目尻を優しく拭うように親指を触れさせながら小さく笑いつつそのまま頬を包み込むようにそっと添えて「─俺…知ってたんだ、ここ最近理仁が避けてたこと…けど、何度考えても理由が分かんなくて……だけど、一つだけ分かった事がある──俺の為、なんだよな?昔っからさ、自分の事優先にするやつじゃないから…直ぐ分かること、だったのに…っ、ごめん、…ごめんな…っ、それでも俺はお前と──っ、俺は…理仁が─好きだ」真っ直ぐ見つめて話し始めるも次第に顔を歪ませていき溢れんばかりな滴を目尻に溜めつつ一度瞼を閉ざし、意を決したように再び開いて紡いだのは18年間の想いの全てで )

  • No.25 by 須藤 理仁  2018-10-23 21:53:41 


…~っ!よかった…、泣きたくもなるだろ、こんなん。

(和らいだ表情の後すぐに開いた瞳と目が合って脱力したように息を吐き出し、既に涙でボヤけたレンズの眼鏡を邪魔だとでも言いたげに外して胸ポケットへ。頬を包む優しい手に自分の手を重ねれば相手の話に耳を傾けて、その内容に自分がどれだけ相手を苦しめてしまったのか、悔やんでも悔やみきれない程の後悔が込み上げてくるのを感じ眉を下げ。悪いのは全部自分で、お前が謝ることなんて一つもないと言い返そうとしたところで紡がれた好きの言葉。知らなかったわけじゃない、本当は気付いていた。それでもいざこうして真っ直ぐに言われてしまえば後悔とは別の苦しくなるような痛みに胸が軋んで。今にも流れていきそうな涙を優しく拭ってやりながら、ゆっくりと相手の首筋に額を押し付け未だ答えを出せないままに口を開いて)

…俺達は、男同士だ…。幼馴染とか腐れ縁とか、そういう付き合い方は一生出来ても、恋人としてやっていくにはこの先険しすぎんだろ…。ましてや、お前はモテんだからよ…普通に彼女作って、結婚して、家庭作ってく方が絶対幸せなんだ…。俺と一緒にいることで、俺がお前の幸せ潰してんだと思ったら…すぐにでも離れなきゃと思った。お前が俺を嫌ってくれんならそれでいい。…なのに、お前は俺を追いかけてくるから、好きだなんて言っちまうから、どうしていいか…わかんねーよ…

  • No.26 by 橋波 雅樹  2018-10-24 07:17:32 



( 普段掛けられている眼鏡が外されて漸く見えた素顔に、泣かせてしまったものの悪いような気にはならず愛おしむように目を細めてじっと見つめ。漸く口にした想いに後悔がないと言えば嘘になる、場合によっては更に避けられてしまうかもしれない、それでも伝えたのはきっと自分の事を想って取った相手の行動に気付いたから。その理由は分からないにしろそれだけで十分だったのに、気付いてしまった相手の想いに安堵しつつ話に耳を傾ければ頭部を優しく撫でてやり。 )

…俺達さ、凄く遠回りしたよな。俺は好きな人に避けられて、勝手に傷付いて…このまま一緒に居ていいのか分からなくなった。けど…理仁は、俺なんかよりもっと…先を見て考えてくれてたんだよな。ごめん…それでも俺は、お前が好きなんだ…。本当は、ただ傍に居られるだけで良かった…いつもみたいに笑っていたかった…けど、もう知ったから。理仁の気持ちを知ってしまったから、ただの幼馴染に戻るなんて俺には無理だよ。それに今更、嫌えるはずないだろ…嫌うどころか、前よりももっと好きだって思えた。

  • No.27 by 須藤 理仁  2018-10-25 18:35:09 


(自分だけが相手の事を知っていた気になっていただけで、結局相手には自分の考えがバレてしまう。優しく撫でられながら、ゆっくりと語られた本音に耳を傾けていくうちにあれだけ悩んで葛藤していたもやもやが嘘のように溶けていくのに気がついてゆっくりと詰まっていた息を吐き出し。_いいのだろうか、このまま一緒にいても。再び悩み始める頭を振って目を閉じる。なにより、自分も限界だ。逃げる道ではなく、共に乗り越えていく勇気が欲しいと強く願ってごろりと相手の隣に転がり空を見上げ_朝早い時刻だったからか、元々人通りが少ない道なのか。バイクの運転手どころか人影すら見当たらない。道の端で寝転んでいる状況に良いのか悪いのか苦笑いを浮かべつつチラリ、隣の相手を見て)

俺の方こそ、悪かった。一人で考えることじゃなかったのかもしれねぇ…俺だってお前が好きだよ。ずっとずっと、好きだったんだ…けど、俺は自分に自信がねーんだ…胸張って言えるような取り柄もないしな。だけどお前の事は誰よりも大事だって思ってる。一緒にいるだけじゃ、もう無理なんだ…足りない。ずっと隣で、俺と笑ってて欲しい。こんな俺でも、雅樹はいいのか…?

  • No.28 by 橋波 雅樹  2018-10-25 19:41:12 



( もう少し早く想いを伝えていれば、ちゃんと相手と向き合っていればお互いを傷つけ合うこともなかったのかもしれない。結果的には良かったにしろ、一歩間違えていたら二度と隣には居られなかったどころか一番大切な人を失っていた、そう考えると言い様のないものが胸を締め付けつつ隣に寝転ぶ相手の様子に僅かに和らいでいき。好き、という言葉を相手の口から聞けただけで満たされていた心に次々と重ねられる言葉の一つ一つが胸に刺さり、自然と込み上げてくるものを感じて目尻を滲ませれば誤魔化すように空を見上げるも隣に顔を向け、困ったように眉尻を下げて手を差し出し )


好き、か…何でも知ってるつもりでいたけど、全然知らなかった。まぁ、自信家じゃないことは十分分かってるよ…けど取り柄なら俺が言える。誰よりも優しくて、自分の事後回しにして人の事ばっか──俺の事ばかり考えて動いてる。それってさ…誰にでも出来ることじゃないし、胸張っていいんじゃないかな。どんなに自信が持てなくても、俺はそんな理仁が好きだって何度だって言うよ。…片方だけ幸せになんてなれない、って俺が言ったの覚えてる?誰かを幸せにするには、まず自分が幸せにならないとダメなんだって。俺の幸せは、理仁の隣に…恋人としていることなんだ。泣いたり、笑ったり、怒ったり…二人で何処かへ出掛けたりさ、そんな日々を一緒に過ごしたい。まぁ、出来ればもう泣かせたくはないけど。…俺はお前とずっと一緒に笑っていたいし、理仁じゃなきゃ無理なんだよ。だから…"こんな俺で"いいなら、この手をとってくれないか?

  • No.29 by 須藤 理仁  2018-10-26 21:09:46 


…お前の方こそ、俺の事ばっかじゃねーか…ばーか。そんなに出来た男じゃねぇっての_お前の事だからだよ。…隣で、ね。お前の幸せは俺と一緒なんだな…尚更、離らんなくなっちまう。離してなんか、やらねぇからな。

(自分の代わりに、と相手の口から飛び出す『取り柄』は、大袈裟なものだと思いつつも照れ臭そうに受け取り、きっと逆に相手の事を訊ねられても自分は同じように答えてしまうのだろう…そんな現状に口角が自然と上がって。困り顔で差し出された手を数秒眺めながら、片道切符の幸せを脳内で破り捨てた。_一緒に、幸せになりたい。「俺は絶対お前の事、泣かす。これ以上ないくらいに幸せだって泣かせてやるからよ、覚悟しろよな。」真っ直ぐに相手の目を見つめ自分にも誓うように口にすれば、グッと距離を詰めて触れるだけの口付け後、愛おしそうに微笑んで)

  • No.30 by 橋波 雅樹  2018-10-27 08:44:59 



バカはどっちなんだか…たくっ、おかげで寿命縮んだっての。俺だってそんな出来た男じゃないよ。理仁の言ったように、この先は凄く険しい道だし…カッコ悪いけど不安がないって言ったら嘘になる。けど、二人一緒なら─…俺とお前なら、乗り越えていけると思うんだ。隣じゃなきゃ無理、理仁が彼女と歩いてる姿想像しても…全然幸せなんて願えなかったんだよな…。だからずっと隣にいて欲しい、きっと俺の方が離れられなくなるし…離してもやれないけどな。

( 先ほどの光景からどれほど時間が経ったのか定かではないにしろ、車道へ一度目を向けると脳裏に浮かび上がって来るものを振り払うようにそっと瞼を閉ざせば、あんな思いは二度とごめんだと改めて相手を守っていく決意を胸秘めつつ、せめてもの抵抗と言わんばかりにぼやいてじとっと見つめ。先の事を、相手の事を本当に想うのであればきっと正しい行動ではないと頭では分かっているも、一人を選ぶと必然的に相手も同じなわけで。相手の想いを聞いたにしろ聞かなかったにしろ、今更一人になんて出来るはずもないため、なら一緒に乗り越えていく他なく。カッコ付けられるほど自信家ではないが、誰よりも相手を想う気持ちは強く、手放せないのは自分の方だと口にし。それでも伸ばした手を取ってくれるまでは不安が残るも、自信がない、と口に出していたとは思えないほどの真っ直ぐな瞳と男前な言葉に一瞬にして不安が取り除かれ。上等だと口角を上げつつ、縮められた距離に自然と瞼を閉ざして受け入れ、ゆっくりと開いていけば初めて見るような表情に目を奪われるも途端にハッとしたように唇へと指先を触れさせると次第に気恥ずかしさやら何やらで頬を赤く染め上げ「お前…っ、ほんっと─…さっきまで自信がどうとか言ってたくせに、!…そういうとこズルいよな…。」口を開閉させながらぶつくさと )

  • No.31 by 須藤 理仁  2018-10-27 15:01:51 


し、仕方ねーだろ?気が動転してて全く気付かなかったんだから。…でも、目が覚めた時に隣でお前が倒れてんの見たら俺もうどうにかなりそうだった…ほんと、無事で良かったな、お互い。つーか…落ち着いてきたらなんか、その。あー…ちょっと待って。

(相手がちらりと車道を見て目を閉じる様子を見てしまえば、気まずそうに眉を下げ。そんな相手に自分が衝突寸前に『これで良いのかもしれない』なんて考えていた事をバラそうものなら…これから一生つつかれそうだと察し自分だけの秘密を作り。おかげでちゃんと正面から向き合うことが出来たのだから、やはりこれはこれで良かったのかもしれない、とポジティブに考えてしまうのは今が幸せだからなのだろうか。一緒に乗り越えると言ってくれる相手の言葉がすとんと胸に響いて心地良さに目が眩む。そんな中キスで赤面し慌てる姿が新鮮で、暫く表情を眺めていればその熱がまるで自分に移ったかのようにじわじわと頬が熱くなっていくのを感じ「…うるせぇ。お前を想う自信だけは昔から有り余る程あんだよ、」とぽつり。改めて相手の手を少しだけ乱暴に取りぎゅっと握りしめると、そのまま自分の顔を隠すように繋いだ手を顔に被せ先程の問いに無言で答え)

  • No.32 by 橋波 雅樹  2018-10-27 17:05:35 



見付けた時、半分諦めてるように見えたけど…まさかそんなはずないしな。…まっ、本当に無事で良かったよ…あのまま二度と会えない、なんてなってたら俺──きっと、後追ってたと思う。

( 血の気が引いたあの時、遠くからでよく確認は出来なかったにしろ身を委ねているようにも見えた姿と目の前の相手を照らし合わせるよう静かに見据えつつ、これ以上引っ張るような話題でもないため直ぐ様否定して。それでもなかったことに出来る事でもなく、ほんの一瞬考えてしまった最悪の状況に真剣な面持ちで口を開くと何とも言えない表情をみせ。けれどそれ以上に何か言うことはなく、─俺がいないと、何処かで泣いてそうだからなと穏やかな顔をして話を終わらせ。先ほど触れた唇から未だに残る柔らかい感触や熱に、気恥ずかしげに視線をさ迷わせるも、ふと視界に入った相手の様子が同じように思えて小さく笑い。呟くような言葉には『そっくりそのまま返す』という言葉が合っているが、敢えて口には出さず。漸く触れた手に幸せを実感し出してじんわりと滲む目尻に、こんなにも涙脆かっただろうか、とほくそ笑み浮かべれば答えに対して自らもと強く握り返し「…なぁ、自分はキスしといて、俺にはさせてくんないの?」見えなくなった表情にいじらしさを感じてグッと距離を詰めると悪戯っぽく笑い )

  • No.33 by 須藤 理仁  2018-10-27 22:13:26 


変なこと考えてんじゃねっつの。…だから、俺はそんな泣き虫じゃねぇんだって!

(勘の鋭さに内心驚きつつ、そんなことないと否定を肯定して。後追い、なんて言葉でさらに目を見開くもここでは何と返したらいいのか分からず受け止めるに留め。自分が引くことで相手の幸せを、の考えが如何に間違っていたのかを思い知りグッと奥歯を噛み締め飲み込んでは、現在は穏やかな表情の相手に不貞腐れたように言葉を返し。手を握ったことで微かに鼻のすする音が聞こえてきて、やはり相手も人の事を言えないと口元を緩ませながら気を抜いていると再び縮まった距離にハッと我に返り数秒沈黙。声の弾みからしてきっとニヤリと笑っているのだろう、ここで流されるのは悔しいと首を振りもう片方の手で突っ張って。「……今はだめ。な、一旦帰ろーぜ、病院行く程じゃねぇと思うが親には報告しといた方がいいだろうし。何よりこれから登校する気にはもうなんねーよな。」いつまでもここにいる訳には行かないと相手の手を引き立ち上がっては、まだ仕事前で家にいるであろう双方の母親に事情を説明しないと、と肩を竦めて)

  • No.34 by 橋波 雅樹  2018-10-28 09:01:12 



…なら、これから泣き虫になるかもな。─今度は…悲しいものじゃなくて、幸せだってうんと泣かせてやるから。泣き顔も、笑い顔も、全部俺が守っていくよ。

( 本当かどうかは相手にしか分からないものの、それを疑う理由なんて見当たらない、それどころか幼い頃から信頼している存在を今更疑うことも出来ず。やはり思い違いかと内心ホッとして、続いた言葉に先を見るようにぼんやりと眺めつつ、途端に灯を宿したような眼差しを向けて決意を口にし。縮めた距離にそのまま流される、なんて事はなく突っ張られてしまえば思わず堪えるように留まるも、引かれるままに立ち上がりながらハッとしたように相手の身体へと視線を移し「そうだな、一応言っておいた方がいいか…。せっかく早起きしたのにな。──そういや、身体、平気なのか?」幸せな現状に浮かれていた自分に少し反省し、見た目では分からない怪我の具合に眉尻を下げて )

  • No.35 by 須藤 理仁  2018-10-28 10:55:45 


そう簡単に泣いてられるか。…俺だって、守りたいんだからよ。

(ぼんやりしていたくせに、急に真っ直ぐ見られてうっ、と怯みそうになりながらブツブツと自らの主張をして。服についた砂やらを軽く払いながらふいに身体について聞かれれば「俺は大丈夫。ちょいちょい擦りむいた程度かな。お前の方こそ、ダルさとかないか?_お前になんかあったらお前ん家のおばさんに合わせる顔がねーし、母さんにぶっ飛ばされちまう。早起きは…まあ、別に大した事じゃねーし。」相手の肩や額にそっと触れ怪我の程度を眺めつつ、心配性な母親達の姿に内心溜め息を。早朝登校についてはただ相手から少しでも距離をとろうと思ったから、なんて改めて言うのも気が引けて言葉を濁し。一旦離れた相手の方へ手を差し出し僅かに顔を逸らしながら「手、繋いで帰んぞ。今日はお前ん家に入り浸ることにした」と呟いて)

  • No.36 by 橋波 雅樹  2018-10-28 12:06:33 



…えっ?ごめん、よく聞こえなかった…──なんて。お互いもう、一人で抱え込むの無しな。また拗れんのだけは嫌だしさ。

( 自分には勿体無いほど暖かみのある言葉に半分意識を持って行かれそうになり、本当に聞き返すつもりはないものの冗談混じりに惚けてみせつつ一度瞼を閉ざしてふんわりとした笑みを溢し。お互いにちゃんと話し合っていれば起きなかった出来事は、恐らく時間が経とうと忘れられるものではなく、二度目がないようにと口にし。同じように埃や砂を払いながら話に耳を傾けると心底安堵したように息をつき「良かったー…。俺の方も擦りむいたぐらいだから、大したことないよ。─それ言ったら俺だって、おばさんに合わせる顔ないって。しかも嫁…じゃなくて婿入り前の子を傷物にしたなんて、間違いなく母さんにぶっ飛ばされる。…そう?ならいいんだけどさ。」日頃からお世話になっている相手の母親を想うと同時に脳裏に浮かぶ自分の母親。息子である自分よりも何かと相手の事を気に掛けていた様子から、万が一何かあればと頬をひきつらせれば振り払うように首を振り。早起きについてはさほど気に留めた様子もないため深く追求することなく、ふと差し出された手と交互に見つめるように相手を見ると先ほどとは真逆だと小さく吹き出しつつ「じゃあ、お言葉に甘えて…。─母さん仕事に行ったら、二人っきりになるんだけど…いいの?」指先絡めるようにぎゅっと手を繋ぎ、いくら朝早いとはいえ母親が仕事に向かうのは時間の問題だと冷静に考えれば途端に隣の相手への意識が強くなり再び頬に熱を持ち始めて顔を背けながら投げ掛けて )

  • No.37 by 須藤 理仁  2018-10-28 14:38:58 


…ッ!お前ってそんなに意地が悪かったか?_…ん、そうだな、大事なことはお前に相談出来るように…善処する。

(ここで聞き返されるとは思ってもみなかったため、ぶわりと耳を赤く染めれば不貞腐れたように相手をじろりと見つめるも、柔らかな笑みに反発する気にはなれず。お互いに軽度で済んだのは奇跡だなと苦笑いを浮かべながら、それでも帰宅したら相手の手当てを優先しようと決めて。「俺らの親はお互いの息子に過保護だからな。…今嫁入り前って言おうとしたろ?聞き流してやるけど。」いっそ片方が女だったら、なんて考えも脳裏に浮かんだものの、今の相手を好きになったのだから後悔は無いはずだと振り払い。それよりも聞き捨てならない言葉を聞いたような気がしたが、喧嘩や口論以外で相手に勝てる気はしないのでサラリと流すことにして。「…変な言い方すんなよな、つーか…俺はそうしたい、って言ってんだけど?_…あぁーっ!ほら、早く!帰る!!……道案内は任せたからな!」絡まれた指にじわじわと『恋人』を意識し始め、ちらりと見ると赤面した相手の横顔。今更何を確認するつもりだと可愛らしい言動にこちらも照れながら乱暴に言葉を返し歩きだす_つもりが、ここで漸く自分が道に迷っていたことを思い出すと何もかもを台無しにするような情けない台詞で家までの誘導を促し。)

  • No.38 by 橋波 雅樹  2018-10-28 15:23:25 



ん?どうなんでしょうかねー。…─いいよ、直ぐにどうこうって思ってないし、これから先長いんだから…今はそれで。

( 赤く染め上がる耳に、未だ知れなかった表情が見られるのも恋人の特権だろうか、なんて嬉しさが込み上げて頬を緩めつつ向けられた視線にも動じずけろりとして。『ずっと一緒にいる』と互いに誓った以上、出逢いから今に至る期間よりも長い時を共に歩んでいく事になるため焦る必要もなく、ましてや急かして何とか出来る事でもないため気長にと考え。「そうなんだよなー…女じゃあるまいし、そんな心配されなくても大丈夫なのにな。…その、つい…─嫁にしろ婿にしろ、貰い手は同じ相手なんだし…どっちでもいいかなって意味でさ。」深く意識していたわけではなく無意識に近かったからかバツ悪そうに頬を掻き、軽く流してくれたものの、もし自分が女だったら良かった等と考えていたらと思うと流すに流せなくなり一応弁解をと。「…いや、別にそんな変な意味合いじゃなくて──…へ?…あ、うん…帰ろっか。……しょうがないなー、また迷子にならないように、ちゃんと手繋いでなよ。」先に言い出したはいいが何か誤解を招いたような気になり、口早に述べていれば思いがけない言動に一瞬思考停止し間の抜けた顔をして。脳裏で繰り返される言葉にしおらしく頷いてみせつつ、当然無我夢中で走っていた相手が道のりを知っているはずもなく、先ほどまでの威勢はと問いかけたくなり肩を竦めるも満更でもない様子で歩き出して )

  • No.39 by 須藤 理仁  2018-10-30 20:09:40 


うわー、むかつくな。お前も言えよ…なんて、お前はこんな約束しなくたって言ってくれんだよな。

(動じない所かさらりと受け流す姿にふくれっ面を晒しつつ、相手の本心についてはそこまで心配していないと肩を竦めて。「…まあ、ずっと一緒にいたんだったらそういう特別な感情もあんのかねー?いや、だってよ…男に生まれた以上は男でいたいじゃんか。って、それはお前も一緒か」なんとなく意味を理解しつつ、譲れない部分が無いわけではないと笑いながら返し。「あー?なんだよ、楽しみにしてんの俺だけ?別にいいけどさ、これから登校したってー?」相手の言動にこちらの勘違いではと察せば不貞腐れながら大袈裟に傷ついたような顔で言ってみせ。それでも手だけは離したくないとぎゅっと握りしめちらりと相手の顔を窺うように視線を向けてみて)

  • No.40 by 須藤 理仁  2018-10-31 23:27:01 


ハッピーハロウィン、雅樹。直接渡してやれなくて悪い。どうせなら悪戯もしたかったんだけどな。可愛い店に入る勇気はなかったから、普通の詰め合わせで悪ぃけど。

(相手の母親に挨拶がてら、真っ暗な部屋に侵入すれば机の上にシンプルなお菓子の袋詰めを置いて。多少の申し訳なさはありつつも満足そうに頬を緩めた後、部屋を出れば自分の家へと戻って行き)

[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:1対1のなりきりチャット







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック