須藤 理仁 2018-10-16 22:54:58 |
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…~っ!よかった…、泣きたくもなるだろ、こんなん。
(和らいだ表情の後すぐに開いた瞳と目が合って脱力したように息を吐き出し、既に涙でボヤけたレンズの眼鏡を邪魔だとでも言いたげに外して胸ポケットへ。頬を包む優しい手に自分の手を重ねれば相手の話に耳を傾けて、その内容に自分がどれだけ相手を苦しめてしまったのか、悔やんでも悔やみきれない程の後悔が込み上げてくるのを感じ眉を下げ。悪いのは全部自分で、お前が謝ることなんて一つもないと言い返そうとしたところで紡がれた好きの言葉。知らなかったわけじゃない、本当は気付いていた。それでもいざこうして真っ直ぐに言われてしまえば後悔とは別の苦しくなるような痛みに胸が軋んで。今にも流れていきそうな涙を優しく拭ってやりながら、ゆっくりと相手の首筋に額を押し付け未だ答えを出せないままに口を開いて)
…俺達は、男同士だ…。幼馴染とか腐れ縁とか、そういう付き合い方は一生出来ても、恋人としてやっていくにはこの先険しすぎんだろ…。ましてや、お前はモテんだからよ…普通に彼女作って、結婚して、家庭作ってく方が絶対幸せなんだ…。俺と一緒にいることで、俺がお前の幸せ潰してんだと思ったら…すぐにでも離れなきゃと思った。お前が俺を嫌ってくれんならそれでいい。…なのに、お前は俺を追いかけてくるから、好きだなんて言っちまうから、どうしていいか…わかんねーよ…
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