探偵さん 2018-10-15 14:31:19 |
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…お前も俺も相手の言うこと聞く気はないってわけだな。この部屋みればお前が片付けない奴のは分かってたが、今の契約書の意味あるのか?なくすなよ、俺の名前書いたんだから…空き部屋もこの有様じゃないだろうな
(此方からは否定の言葉、あちらからは適当な言葉、互いになかなか自分を折れない性分らしい。あちらは見かけからしてそうだが、こっちだって簡単に他人に道を譲るような人柄ではないのだ。といっても強く来られれば結局従ってしまうのも自分であるわけだが…相手はもう休む気でいるらしい、どこまで離れてしまうと呪いが再発してしまうのかは分からないが、とりあえず隣の部屋ならば問題ないようだ。眠り掛けの相手におやすみも言わず隣の部屋へ移動する。その部屋は先程の部屋と打って変わってなにもないガランとした部屋で、これならば落ち着いて寝ることはできそうだ。とりあえずベッドに寝転がる。使われていないベッドは少々ホコリの匂いがして顔を顰めたが、それでもいつかは自分と馴染んてくるだろう。ベッドの上で脱力していき目を閉じる。暗闇に1人残るとまた不安が襲ってくるが、今は口を動かしてそれを誤魔化すこともできない。深く深く息を吐いて気を落ち着けようとするが、それでもまだ自分の周囲に漂う怪異という存在に安心して眠ることなどできるはずがなかった)
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