探偵さん 2018-10-15 14:31:19 |
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いやいや、ボクは怪異に困っている人は凡そ助けるよ?無償でとはいかないだけさ。
(相手の動揺っぷりが楽しい、そう思いっきり顔に出てはいたものの、自身にとって大事なところにはきっちりと反論してから立ち上がり。彼の隣を素通りして資料の詰め込まれた棚から一冊のファイルを取り出す。ファイルの中にももちろん、入れられるだけの紙が限界まで収納されているため目当ての資料を取り出すのには時間がかかる。どこに収納したかはなんとなく覚えているので、このファイルであっているはずだが、と思いつつも不意に面倒になったので中身をぶち撒けて散らばった紙を物色。漸くお目当ての紙を見つけて一枚手に取って。)
これからやってもらうのは、端的に言えばボクの助手だ。君に利用価値があるから助けたわけではないけれど、おそらく結構向いている。拒否権はないけどね?幾らか事件に付き合ってくれれば解決料はチャラにしよう
(先日も錯乱はしていたが、自暴自棄な行動に走ってはいなかった。ああなると大抵の人間はもっとおかしくないなるものなのだが、案外肝が座っているのかもしれない。虚勢を張り続けられるだけで役にはたつだろう。なんせ自分は少年の姿だ、それなりに目立たないようには細工しているものの、話したり接触したりすればどうやったって印象に残る。自分で言うのもなんだが、忘れられにくい顔立ちをしているとも思う。噂やら都市伝説やら、身内で語られることの多い情報収集には向かないのだ。手に持っていた紙、すなわち雇用契約書を相手に差し出して)
さぁ、サインしたまえ
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