バスケと青春

青峰


...今回も優勝か。まあ、こんなもんだな( その後も二時間ほど全試合を回り時折相手にだけ見えるようにおどけた笑顔を見せ難なく自分のチームが優勝してしまえば特に舞い上がるわけでもなく当然だというようにコートから外れて行き、そのまま終礼を済まし制服に着替えると相手が待っている体育館へ再び戻り。真剣な眼差しで練習風景を眺めており。来たのは良いが肝心の相手が体育館に居らずトイレにでも行っているのだろうと少しの間舞台に上がり寝っ転がって来るのを待っており、しばらく立って漸く相手が戻ってくれば「... 遅せぇな、どこ行ってたんだよ？ 」ゆっくりと身体を起こしながらどこに行ってたのかを聞き、自身の前に腰掛けてきたかと思えばタオルを髪へ被せて撫で回してくれば手を前にやりながら制止を求め早々に格好良い、との言葉が飛んできてビックリしながらも相手も容姿が整っているので手を横に振り)...おー、あざーっす。ち、ちょっ、痛てェよ。呼び出して早々何だよ、お前にゃ負けるわ。



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光


間に合わせだとしても嬉しいなぁ。...いやいや、何でそうなるの？寧ろ仲良しだと思ってくれて嬉しいよ！( 流石の自分も今の言動は照れ隠しだと分かりクスクス笑いながら眺めて仮にその場しのぎでの選定だったとしても其れだけでも相手との距離が縮まった気分になれ嬉しいと思い。驚愕で固まっていたのは拒否や不満から来るものでなく相手と真逆なタイプのキャラクターである故に自分は相手の親しい友人リストの対象外だと勝手に思っていたので嬉しさからの行動だと説明し。相手からの思わぬ激励でタダでさえ涙腺が緩みそうになっていたが頭に手を置かれたことでタガが外れ、俯きながら静かに涙を流し).....分かったもう少し頑張ってみる。周りからの重圧に押されて勝手にネガティブになってけど何か吹っ切れた。