執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>エヴァン
(やめて、と制止をされれば余計に構いたくなってしまうのが淫魔の性というもの。喉の奥で含み笑いを零しながら、触れ合っていた頬を離す際に貴方の頬へ口付けを。貴方の首元へ絡めた腕を解く気など毛頭なかったのだが、聞こえてきた怪物の愛称に反応すれば「ッハ!」声高らかに短い哄笑を一つ。耳元で響いたそれは、さぞ喧しかっただろう。腕の力は緩めないまま、貴方の顎を“ぶに”、と掴んで「君はすっかり悪魔の虜ってわけだ、エヴァン!いやはや参った、面白い!」耳元で話すに適さない音量の言葉を並べ立て、もう一度アハハと大きな笑い声を立てればするりと腕を解いて漸く貴方を解放する。貴方の背後という立ち位置のまま、腕を組めばこれ見よがしに頷いて「うんうんそうか、彼女が相手なら俺も引き下がるしかないね。何せあの子は色狂い、俺と比肩するかそれ以上の節操無しだもの」デリカシーもなければ悪気もない、本人はただの感想のつもりで並べた事実は、きっと貴方の耳には痛いもの。然しそんなことは端からお構いなしの怪物は、上半身を屈めては馴れ馴れしく貴方と肩を組んで「ああ、素敵だ!こんな素敵な事、俺の胸にだけ秘めておくなんて出来ないなあ!」揶揄うつもりか、それとも本気なのか。声音だけはやたらと朗らかに、貴方の想いをエリに告げ口することを暗に仄めかして)
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