執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>レナード
(軽々しく返事をしてしまってはまた彼の気に触れてしまうだろうか。言い終わってしまってから、しまった、なんて口を噤むも、相手から返ってきた言葉もきっとその調子からして冗談のようなもの。彼が言うと全てが冗談には聞こえないのだけれど、今はそれも受け流す余裕が出て来たようで「そんなサービス出来るほど、私の血は安くないよ。…なーんて」此方も面白がって冗談めいた話をしてみる。してみたは良いが、少し恥ずかしいようで後頭部を掻きながら誤魔化し。あくまでも綺麗だとは口にしてくれない彼だが、冥界に浮かぶ月という例えを貰うと、単に一言で綺麗と片付けられるよりも感動してしまっている自分が居て。髪へ触れたいと言う相手は、自分からは決して動こうとはしないように見える。ただ何やら彼に褒められている事がとても貴重な気がして、招かれるまま一歩ずつ近寄ると、触れやすいよう俯く。こんな場所へ来ても髪への手入れは怠らずにいた為、さらりとした髪質はまるで白金の絹のように彼の視界に映るだろう)
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