執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>レベッカ
(重ねられた手、それを潰してしまわないようにそっと握り込む。己の大きな手のひらにすっぽりと収まってしまう体温を心地よく感じながら「…痛くナイ?」ぽつり、力加減を間違えていないかの確認を。尤も、貴女を傷付けることをきらうあまり、脱力し過ぎて今にも手と手が離れてしまいそうなほどゆるく握っている現状には気付いておらず。「…魔法教える時は、連れて来ル」使い魔に会えず残念がるも、綻んだ貴女の表情を横目でちらりと見遣る。使い魔も人間も、互いが会いたいと願うなら、自分はそれを叶えるキューピットになろう。悍ましい怪物には役不足だろうが、貴女の喜ぶ顔を見たいという欲に素直に従う迄だ。「図書室は、アル。裁縫…、チクチク?レベッカが欲しいナラ、本もチクチクも、今度持って来さセル」本など読まない自身にも、図書室という存在に覚えがある。裁縫、というワードには自信なさげに反応するも、何とかそれが何であるかは理解出来ているようで。屋敷を一人で出歩く危険を冒させないよう配慮しつつ、気付けば透き通ったガラスの大きな二枚扉まで到達していて。それを抜ければ、広がるのはまさに庭園。瑞々しい草木、人間界には無いような奇抜な色の花々。良い天気であることも相まって、テオも無意識のうちに頬が緩んでいて「…着イタ。」貴女の顔へと視線を向ければ、見れば分かるであろうことを、態々少し浮かれた声音で伝えて)
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