執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>テオ
っ……な、何?(薄暗い空もあってか不気味さを感じる外の景色に目を奪われていれば、突如室内に響く鈍い音。扉を一枚隔てた向こうにおそらく家族では無い誰かが居る、それが今迫って来ると知っては全身を強張らせ心臓は早鐘を打ち。何か武器になる物は無いかと視線を巡らせ、咄嗟にベットに置かれた枕を手に掴み投げる姿勢を取る。武器としては何とも頼りないが、不意を打てば怯ませる事くらいは可能だろうとの算段で。やがてゆっくりとドアノブが回され開かれた扉から姿を現したのは──入り口で頭をぶつける長身の人物で「──ぷっ、ダサっ!」と、一気に緊張感が抜けてしまえば思わず吹き出すような笑いを溢してしまい。身を屈め今度こそ部屋に入り込んできた相手を見るも、奇抜な外見こそ特異ながらも、第一印象とその醸し出す雰囲気から警戒心や戦意は瞬く間に喪失し。「……え?あぁ、初めましてテオ、私はレベッカ。レベッカ・アンダーソンよ」そのまま様子を伺うも何を問われているのかやや遅れて気付いたならば、初対面に対する挨拶を普段通りに返し。そのまま手にしていた枕は離し一歩二歩と距離を縮めてはしげしげと相手の姿を見つめ「お兄さん見事なフランケンシュタイの格好ね。そのメイクも本物みたいでイカしてる!ねぇ、この辺りで季節外れのハロウィンでもやってるの?よく覚えてないんだけど、それでサプライズで私が招待されたの?」まさか本物のバケモノと対面しているとは露知らず、これは何かのイベントの一環で、目の前の彼はその案内人なのかと検討違いの考えが閃いてはペラペラと喋りながら問い。遅れてやや赤みがかったような額を見上げては「あ、そう言えばさっきぶつけた所大丈夫?ハンカチなら多分持ってるから、使う?水に濡らして当てておくだけでも違うと思うよ?」とスキニーズボンのポケットに手を入れては、これだけは持っていたらしい一枚のハンカチを取り出しそう提案しては、洗面台は無いかと部屋を見渡し)
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